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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

桃太郎

作者: 水無月 夜行

 ある日、おじいさんは町に賭博をしに、おばあさんは町のホストクラブに行っていました。

 二人とも遊びほうけている時でした。

 川からどんぶらこ、どんぶらこと請求書が流れて来たのです。

 おじいさんとおばあさんは驚愕したました。とても払える金額ではなかったのです。

 そして二人は醜い言い争いを始めました。

 しかし、言い争っても借金が減ることはありません。二人はどうするかを必死に考えました。

 そんなある日のことです。

 なんと鬼ヶ島という島に鬼がいて、金銀財宝を持っていると情報を掴んだのです。

 二人はこれだと思い、すぐに鬼ヶ島へと出向いたのです。

 おじいさんは双剣の様に鎌を両手に持ち、おばあさんは左手でまな板を盾にし右手でこん棒を握りしめました。

 まずおばあさんが盾を使って鬼をタンクします。その隙におじいさんが切り込むという長年連れ添った二人だからこそできる熟練されたコンビネーションでどんどん鬼を屠っていきました。

 鬼よりも鬼らしく、二人は鬼神の如し暴れまわったのです。

 そしてついに二人は金銀財宝を手に入れたのです。

 二人は家に戻り借金を返済しました。

 しかし、返済しても十分に金が残ったのです。老い先短い二人は死ぬまでには絶対に使い切ろうとまた前のような生活に戻ってしまったのです。

 するとどうでしょう。

 金はあるだけ使う。二人はいっこうに衰えることなくすべての金を使いきってしまったのです。

 あれだけあった金はもうありません。二人は頭を悩ませます。

 ここでおじいさんが言いました。

 ワシたちにはこれがあるじゃないか。

 おじいさんの手に握られていたのは鎌でした。しかしもう鬼はいません。

 金がないなら奪うまで。

 二人は鬼よりも強いのです。誰も勝てません。それをいいことに二人は町を襲ったのです。

 いったいいつくの命を奪ったかわからなくなったときでした。

 二人の前にある青年が現れたのです。

 我が名は桃太郎、鬼退治に参った!

 おじいさんとおばあさんはいつの間にか鬼へとジョブチェンジしていたのです。

 桃太郎と家来の三匹のコンビネーションはおじいさんとおばあさんを凌駕しました。

 最後に二人は思いました。

 ああ、きっと自分たちの倒した鬼も元は人間で欲望に飲まれて鬼へと成れ果てたのかと。

 この桃太郎には鬼にはなってほしくないなと二人は思って静かに目を閉じたのでした。




                              おしまい


いや、なんとなーく思いついたので書いてみました。

ちょっとゲームシステム入れたのがお気に入りです。

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