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仄暗い短編集

あのこがしんだ わたしはわらった

作者: yuri

あのこがしんだ


わたしはわらった


かのじょはないた



あのこはおうじ


かのじょのこども


わたしは きさき


こどもはいない



あのこのおさらに


どくをいれたのはだれ



おうさまはにらむ


わたしをにらむ


わたしはわらった


ろうにはいった



わたしはないた



あのこはおうじ


かのじょのこども


かのじょはそくしつ


あいされている



わたしはおかざり


おかざりの つま


それでもあのこは


したってくれた



「ぼくはころされる


はは に ころされる


あなたにつみをきせ


はは は おきさきになる」



あのこには おとうとがいる


おうさまに そっくり


じょうぶな こども


あのこは びょうじゃく


「ぼくは


ころされずとも


いずれしぬ」



いらないものどうし


はなつまみものどうし


わたしたちはわらった


まるでほんものの


おやこのように



あのこをあいしていた



おきさきさま にげて


ぼくが ころされたら


きっとあなたのせいになる



あのこは さとい



わたしは やくそくした


にげると やくそくした



でも あのこのしにがおをみたら



とてもひとりには



しておけなくて



わたしは わらった


あのこをおもって


あのこは いっていた


わたしのえがおがすきだと



わらって しのう



側室のこどもである第一王子を殺した疑いをかけられていた哀れなお妃は、牢屋で服毒し亡くなった。かねてより王に愛されていた側室が正室に上がり、その国は繁栄を極めたという。



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― 新着の感想 ―
[良い点] 詩としてまとまっていて、読みやすかったです。
2013/08/15 12:04 退会済み
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