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この作品には 〔ガールズラブ要素〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

【プロットタイプ】二つの恋心

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

瑠衣の事が死ぬ程好きな人格と、その友人の事が死ぬ程好きな人格、二つが混在しているんですよ。

だから統率している鏡花はメンタルガッタガタです。


瑠衣は気にしてません。

鏡花という女はその身に数多の人格を携えている為、非常に気が多い。だからこそ物を書けるという事でもあるが。其れでも今は恋心、愛心を俺とたった一人の友人にだけ向けている。


「瑠衣たん。……あのね……遊びに行くよ」

鏡花は友人と何処かへ行く時には大抵、子供が燥ぐ様な声を上げて出掛けてくる。けれども特定の友人と二人だけで遊ぶ時には前者とは異なる、しっとりとした湿度を向けてくる。

だから俺は、さも何でもない声で、返す。

「好きにしろ。ただ何時もの様に」

「分かっているよ」

俺達は利害の一致によって、共にいるだけなのだから。


ただいま。瑠衣たん。遊びに行って来たよ。無視しないでよ。話を聞きたがっていたのは瑠衣たんでしょ? 話聞きたくないの? おっ、こっち向いた。

まぁ、今日も楽しかったよ。二人でショッピングモール出掛けて、雑貨屋見て、其れで『これ欲しかったんだ』『最近ハマってるのこれで』って言う当たり前な話をして。

瑠衣にとっては理解し難い事かも知れないけれども、少なくとも私にとっては滅茶苦茶大事な事なんだよ。

其れで、其れで、其れで……あの子、『探しに行きたいものがある』って言ってたから、着いて行った。『鏡花、疲れてそうだったから、此処でお別れ』って言ってたけど、無理矢理着いてった……。

お眼鏡に適う物は無かったけれども、でも私としてはどっちでも良かったかな。滅多に会えないし。一緒に居る時間も短かいからさ。

其れで、其れで、其れで……別れ際、駅の改札内の分かれ道で、話をしたんだ。……私が使ってる電車の方が……近かったから、そこで話をしたの。

……途切れそうになる度に、別の話題振ってくれた。今日あった事だけじゃない。次会う時の事まで、薄ぼんやり。

其れが……嬉しくて、嬉しくて、嬉しくて……。あの子、何時もドライで、サバサバしてるけど、私の事は嫌いじゃないんだって。だから……あの子の忙しさを理由に、無神経に他の子達と遊びに行った話をした自分が許せなくて……。傷付けた私が許せなくて……。


俺が恋心を芽生える事はきっとないのだと思う。仮にあったとしても、鏡花の様な演技を通じてでしか出来ないだろう。だからこそ、一種の憧憬めいた気持ちが心を掠める。

「今も、そしてこれからも、ずっと持ってろ」

男性としては俺に対して、女性としては友人に対して、淡く湿度の高い感情を、手放す事なく。其れはきっとお前の役に立つ。

鏡花の人格は基礎編と応用編があるんですよ。


基礎編は人格を駒として確立している話。

だから混ぜる混ぜない以前に、ふとした時にポロッと出ちゃう。

応用編は駒にとして扱ってる人格を混ぜ合わせたり、出力を調整して、新たな駒を作ること。

こちらは一時的な事が多いかな。作ったら分解して、元の駒に戻す感じ。

だからその駒にそんなに固執してなさそう。


なんでもバッチし基礎が大事。応用云々よりも遥かに基礎大事。


今回はその基礎編の話。

完全に駒として確立してしまった恋心の話。


鏡花が好きな人は二人。

一人は言わずと知れた瑠衣たん。

もう一人は彼女の友人の一人です。女性です。

二人とも別の人格として、駒として存在してます。

だから鏡花からしたらバイ・セクシャル。

共通点としては、皮肉屋でドライ。でも時々気遣ってくれる。


でも鏡花は瑠衣と結婚しましたし、相手が『恋愛』として好きかも分からないので、生涯相手に気持ちを伝える気はありません。

瑠衣に対してもしっかり隠し通す気でいましたが、後にしっかりバレてしまってます。

だから壊そうとしたんですが、恋心を知らない瑠衣からは貴重な物として認識されているので、『持ったままで良い』と返されてます。


皮肉屋でドライだから、『貴方を誘わないで他の友人と遊んだ事、気にしないよね』と思ったら、しっとりした空気になってしまった。

分かれ道でさっさと別れて帰宅すると思ったら、立ち止まって話をしてくれた。


だから鏡花は、自分が思っている以上に自分の事が好きでいてくれたし、其れに気付かないで無神経な事をした自分を恥じているんですよ。


瑠衣は機械的なところが多いので、其れに対して若干の憧憬があります。

ここまで分かれば、人の心理に準じた話が書けるだろうと。

でも自分じゃ分からないので、鏡花を通じて知るんですよ。


だから最初の言葉は『何時もの様に、相手と何をしたか、何を感じたか、教えて欲しい』です。

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