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懐かしさに浸りたい。その夢は叶わない。

作者: みももも

みなさんは、小説家になろうサイトの「質問版」をご存じだろうか。


この場所には日々、いろいろな質問が寄せられる。

私も定期的に、自ら発信はしませんが、多くの質問や回答に目を通して、楽しんでいます。


なるほど、そうだったのか。という発見があることも。

なるほど、こんなことを疑問に思う人がいるのか。と、本来の用途とは違うであろう楽しみ方も。


利用したことがない人にとっては以外かもしれないですが、この「質問版」では、ほとんどすべての質問に対して、何らかの回答が付いています。

中には「そんなの、マニュアル読めよ!」って言いたくなるような質問もありますが、それにさえ、丁寧な返信がされている。


そんな状況で、ほぼ百パーセント、返信が来ない質問というのがあります。

それは……


「昔読んだ小説のタイトルを教えてください」


という質問。


質問したくなる気持ちは、なんとなくわかる。

何年前のことかわからない、昔に読んだかすかな記憶。あの頃最高に楽しめた、その感覚に今一度浸りたい。

でも、どうにも見つからない。タイトルさえ覚えていない最高傑作を、誰か覚えていたら探してほしい。

気持ちはわかるのだが……そりゃ、無理ってもんだ。


理由はいくつかある。

まず第一に……質問者が「こんな作品だった」と上げる特徴のほとんどが、実はありきたりな設定だったりするからだ。

いや、そんな作品無限にあるが? 君が求めるのはどれだい?

そんな状況で「この作品じゃないでしょうか」と答えるのは無謀だ。答えたとして、正解である確率は限りなく低い。

ついでに言うと、その説明が、質問者の主観的な感想だったりすると、もうどうしようもない。

「昔読んだ、最高に面白かった作品を教えてください」

いやそんなこと言われても。あなたが何を面白いと思うかは、こっちの知ったことではありません。


そして次に……そもそも、その作品が今も残っている保証はない。

私には理解できないのだが、気に入らない作品は容赦なく削除する。という人は一定数存在するらしい。

書籍化したり、他サイトに移転したりで、ちゃんと消していく人もいる。

ただでさえ無数に存在する作品群。それに加えて「実は既に存在しない可能性」まであるとなると、真面目に探そうという気にはならない。


最後に……

もし仮に、本当にあなたが探していた作品を見つけ出したとしても、その作品があなたの求める作品であるとは限らない。

人間の感性なんてのは、数年も経てばがらりと変わる。

今より若かった頃に楽しめた作品が、今はまったく面白くない。

そういうことも、珍しくない。

だからそもそも、正解というのが存在しない可能性すら、ある。


何が言いたいか、というと。

郷愁に浸るのは、やめませんかということ。

そんなことをしなくても、今も無数の作品が解き放たれている。

あなたが知らない、良い作品というのは多分無数にある。


だったらそれを、探しましょうよ!

そして今度は決して手放さないように、ブックマークをしてあげれば、それで良いじゃないですか!

※念のため……

・「質問することが悪い」と言ってるわけじゃないです。

・「質問するだけ無駄」とは、言ってます。異論は認めます。

・別に「だからどうこうしろ」と言うつもりはないです。

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― 新着の感想 ―
[一言] お気に入りの作品はブックマークしておくのが大事ですね。
2024/05/14 14:09 退会済み
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