4/19
晴れの日、晴れの靴。
「毎月300字小説企画」様、4月のお題「靴」で書かせていただきました。
空白、改行、ルビを除く300字。
親父がUMAと再婚して4ヵ月。
何だかんだと同居しないまま終わるかと思いきや、奴らはいきなり家にやって来た。
そしてあろうことか妹は俺の学校に通うと言う。
無理だろう!?
ヅラ被せて制服着せて、でも銀色の肌をどう隠す?
バラエティショップでしかお目にかかれない馬の被り物なら……いや、違和感がフル稼働で仕事する!
「ま、案ずるより産むが易しって言うし、いざとなったら脳に干渉してUMA認識しないようにするなり方法はいくらでも」
「そんなことしたら人類から敵認定されるわ!」
「なぁ、悩みがあるから聞くぞ?」
「聞かないのも優しさだ」
何の対策もないまま明日は入学式。
新学期に合わせて下ろした新品の靴が、目に、酷く眩しい。