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熨斗付けて進呈できるならしたいんだよ俺は。

「毎月300字小説企画」様、3月のお題「おくる」で書かせていただきました。

空白、改行、ルビを除く300字。

1月、2月から続く兄妹のお話ですが、単独で読めます。

 卒業式の前日、俺は先輩の牛島に呼び出された。

 これで奴が女だったらロマンスのひとつも始まるのだが生憎(あいにく)と男。

 まぁ今の今までBがLになる兆候などなかったし、と無理やり納得させて(おもむ)けば。


「卒業する俺に(はなむけ)のひとつも贈りたいって思わねぇか?」

「カツアゲっすか」

「違う! いやお前、少女漫画の主人公みたいな妹がいるんだってな」


 奴のLは俺の妹に向いていた。

 若干の誤解を笑う権利は俺にはない。


 しかし。

 この話の流れは。


「紹介しろ」

「嫌っす」


 キャトルミューティレーションされるぞ、とまでは言わないが、これも先輩を思えばこそ。

 いつか今日のことを泣いて感謝するはずだ──




 

 そんな俺がシスコンと呼ばれることを、今の俺はまだ知らない。

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