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処刑悪魔を処刑する
処刑の悪魔。
殺す事に長け、処する事を命題とする。
そのフォルムは命を奪う形をしていた。
対峙するだけで本能的な恐怖をかしむしる魔族がその武威を顕現させる。
だが対峙する男はその威風を”無”とする。
「こくてきとうめつ」
それは一つの呪文だった。
お前を殺す。
ここで滅ぼし無に還す。
その戦線の前に言葉はいらない。
無道が動いた。
処刑の悪魔が命を刈り取るべく鎌をおろす。
だが――
パキイイィン
砕かれる。
割れる処刑悪魔の顔面、断ち切られる奪命の鎌。
処刑悪魔の歪むはずのない相貌が歪む。
そして”無道”は紡ぐ
「神風無道」
手段を択ばず、国敵を滅ぼす言葉を




