マルシェに行こう
とあるイベント会場で服地即売会あったので行ってきた。
また大量に布を買い込んだのだけど、帰ろうとしたら隣の展示場でなにかやってる。
マルシェ?
マルシェとはなんぞや?
まあ、入場無料なんで入ってみよう。
見た感じハンドクラフト系の人は出品物を販売するブースを展開しているもよう。
ほれ、コミケやフリマの出品物をハンドクラフトの自作品に置き換えた感じだ。
見た感じキラキラ系のアクセサリーのブースが多いねえ。
レジンかな?
物を売るだけでなくマッサージや占いのブースなんかもあるねえ。
マッサージは素人が趣味でやってますって感じだけど、占いはこうゆうイベントを練り歩いてるプロでしょ。明らかに素人ではない。
見た感じ似た感じの出品物が多いねえ。
出品者も似た感じの人が多いねえ。
これブースごとに出品者と出品物を無作為にシャッフルしてもわからんぞ。
個性的な人もいたけどな。
レザークラフト売ってた無愛想なおじいちゃんとか。
この人とにかく同じ物を大量に並べてる。
コインケースがずらっと。
財布がずらっと。
キーケースがずらっと。
それだけ数をこなせば技術もあがって、おっ、いいじゃんと思わせるようなオーラがあっても良さそうだけど、そうゆうのは一切なし。
俺がこうゆうのが格好いいと思うんだってのも感じない。
Googleでさ、レザークラフト、コインケース、作り方で出てくる作り方をそのままやっただけですって気がするなあ。
そもそも、ええこれあなたが作ったんですか!って言われたたいだけで、別にレザークラフト好きでもなんでもないんじゃないかな。
並べてるのがタダでもいらねえってもんばっかだから、期待してる反応がなくてむすっとしてるのかなって印象を受けた。
手織りを布を売ってる人もいたな。
もう気の毒になったね。
隣でシルクからコットン、リネン、ポリエステルまであらゆる布を何千と割り安で売ってるのに、手織りの布を売るなんてどんな罰ゲームよ。
あ、布売ってると足止めたら、手織りのコットンで柔らかいんですよーって説明されてしまった。
ごめん、隣で一杯布買って来たばっかなんだって言うことしかできなかったよ、俺は。
出店申し込みの前に隣でなにやってるか調べればよかったのにな。
もしくは織り機持ち込めるなら、持ち込んで実演するとかさ。
服も売ってたわ。
子供服のブースが二つ。
これも疑問で、サイズ展開してない子供服なんて並べても来たお客さんの9割以上無視することになるじゃん。売る気なら、ネット販売のがよくないか?
で、なんか見たことある布使ってるんだよ、これが。
布に見た覚えがあるってどうゆうことよ? と考えてみたら100均で売ってるハギレだわ、これ。
確かに100均の手芸コーナーで死ぬほど見たわ、これ。
お値段はと見たら、3500円。
めちゃ強気っすな。
西松屋いったことないけど、西松屋だと500円で買えるような子供服が一杯あるんだろ?
売れるんかいな、これ。
一番多いブースがキラキラの手作りアクセサリーのブースだったけど、どれも似たようなもんで区別つかん。
これはpixivでざんざん見たぞ。
なんでわざわざ手間と時間をかけてそれを書く? ってぐらい似かよった二次創作で溢れかえるんだ。
人と同じことをすることに安心を覚える人が思った以上に多いんだな。
どんな分野でも素人が創作に手を染めた時、同じようなもんで洪水になるのはしょうがないし、必然の流れなんだろう。
だから、それはいいんだけど、それに3500円から5000円の値付けしてるのはなに?
友達がレジンやってるから知ってるぞ、材料費が高く見積もっても700円ぐらいだってことを。
その友達がこんな値段で売ってるって教えてくれたレジンも同じ値付けだったんよな。
値付けまで似るのはハンドメイドで月100万売り上げの方法教えますって情報商材屋さんがいるよな。
それでどうでもいい知識が広まってるんだろ。
月100万の売り上げなんて簡単なのにな。
赤字で売ればいいだけ。
ハンドメイドで月100万の利益出せ言われたら、困るけどな。
月100万の売り上げってのはそこらの差に気づかないアホを選別するためだろな。
売り上げと利益の違いに気づく人は騙せないからな。
野生のコーヒーなんてのもあった。
森のなかで自生してるコーヒーを収穫したんだって。
人の手が入ってない農作物なんて絶対まずい。
と飲んでみたらやっぱりまずかった。
そのまずいコーヒーがドドールの倍のお値段。
頭おかしいのかな? 舌がおかしいのかな?
全体として価値のないものに必死に価値をつけようとしてる感じだったねえ。
人は入っていたけど、売れている様子はなかった。
まあ、人は入るよ、イベント会場の駐車場で大中古車市やってるし、隣で服地即売会やってるし。
そこから人は流れる。
素人がやったことないハンドメイド始めるのも、その質が低いのも、それはいいのよ。
既製品の質を叩き出すってめちゃ難しいし。
不思議なのは既製品に優越するとこがなに一つないもんを、なんで既製品以上の値段で売ろうとするんかな?
そんなん売れる訳ないじゃん。
すげえ気味の悪さを感じる。
昔、ヤフオクで絞り染めのハンカチ売って稼ぎたいって言ってた奴もいたからなあ。
どうもハンドメイドを楽して稼げる手段と思ってる人って結構多いらしいのよな。
つまりこの気持ち悪さって認知の違いだ。
素人がちょこちょこっと作ったもので稼げる訳ないじゃん。
もしニーズがあったとしても誰でも作れるんだが、あっと言う間に飽和して終わりじゃん。
なんだけど、そう思わない人も多いんだろうな。
本当に気持ち悪い。
変に売ろうとするから、こうゆうが売れるんだろ? 似たような区別つかないもんが溢れるんだろうなあ。
夢の世界に生きてるんだ。
服で言ったらユニクロ行ったら、自分が作った服は売れないって一発でわかるじゃん。
売ろうと思ったら、なにかしらユニクロに優越するものがなければ売れる訳ないじゃん。
そうなったらコンセプト練って、時間かけて技術磨いて、色んなとこで差をつけないとダメなのは明白じゃん。
それがわからないほどバカってことじゃないだろう。
最初から現実が見えてない。
ハンドメイドってことで、質の低さも受け入れられると思ってる。
それに加えて、意識高い系の言い訳くっつけるから更にねじれて気持ち悪いことになっている。
あー、やだやだ、関わりたくないな。
いや、もともと関わりないけどな。
なのでみんなもマルシェに行ってみよう!
がっかりすることは保証するから!
みんなで時間をドブに捨てようぜ。