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武器を作ってくれるそうです

ブクマ200件、ポイントありがとうございます!

これからもどうぞよろしくお願いいたします!

 お昼はそこら辺で買い食いする事にした。


「あ、お肉が焼ける匂いがする」


 匂いを頼りに、店を探す。

 そして、屋台が立ち並ぶ大通りへと到着した。


「へー。こんなとこあったんだ」


 まだまだこの街のことしらないね。

 とりあえずその屋台のうち、肉の串焼きを売っている店があったので、買って食べる。


「うーん、美味しい…けど、ちょっと寂しい?」


 お肉自体は美味しいんだけど、塩味しかないのが残念。

 串焼きのタレでも作ってみようかな?

 あ、酵母も作らないと。色々やりたいことが多い。


「うん。教会にいこっと」


 串焼き1本でお腹も脹れたので、教会へと向かう。


 道を教えて貰いながら教会へと到着。

 いつ見ても綺麗。

 中に入って、神様たちの像の前でお祈りする。すると、すうっと意識が遠のく、いつもの感覚がした。

 目を開けると、いつもの草原にきていた。でも、グランパパはいない。


「あれ?」


 キョロキョロと見回す。すると、遠くから土埃を起てて走ってくる誰かの姿が見えた。

 ……いや。そんなことする神様って1人しか心当たりないけど。


「マリーナちゃーん!」


 やっぱり走ってきていたのは、アニスお姉ちゃんだった。

 そのままの勢いで抱きついてくる。ぐぇ。


「ひ、久しぶりです」

「そう?あぁでも、人からしたら久しぶりなのかしら?」


 ……うん。時間の感覚が神様だね。

 そのままアニスお姉ちゃんの膝の上に乗せられる。いやまぁいいけどさ。


「今日グランパパは?」

「グランは今頃他の神に捕まってるわ」


 なぜ!?


「なんでですか?」

「えーっと……話していいのかしらね」


 考え込む仕草をする。私が聞いちゃいけないこと?


「だめならいいですけど」

「あぁ。別にダメではないけど…その、グランが仕事をね、サボってたから、その仕事をさせられてるのよ」


 なるほど。神様も暇じゃないのね。でも、それだけなら別に言うのを躊躇わなくてもいいんじゃ?


「サボってた理由がねぇ……」


 ……あ、察し。


「……私を見てたんですね」

「そういうこと。だってマリーナちゃんがいきなり神力解放しちゃって倒れちゃったんだもん。グランが心配してたわ」


 なんと!夢であったときはそんな様子なかったのに。


「時間がなかったし、そもそも神力がなんなのかも分かってなかったですから」

「そうね。グランがちゃんと言っておかないからこんなことになるのよ。はぁ…マリーナちゃん、大変だったでしょ?」

「うーん、確かに大変だったけど、瑠璃がある程度教えてくれたから」

「瑠璃?」

「私の新しい…眷族?になるのかな」

「そうなの。でも、神力の使い方を知ってたっていうのは…不思議ね」


 私もそれは思った。けれど、多分聞いても教えてくれなかったと思う。


「とりあえず、神力の制御は出来ているようで安心したわ」


 そう言いながら頭を撫でる。なんか恥ずかしい。けど、嫌な気分じゃない。


「私、これから神力はどうすればいいんですか?」

「そうねぇ。マリーナちゃんの力は"生"だから、枯れかけている森とかを再生してくれると有難いかしら?」

「分かりました」


 1番不安だったことを相談できて良かった。

 神力の使い方は魔力とはかなり異なるし、難しい。だから、どう使えばいいのか分からなかったんだよね。森の再生なら聖域で同じようなことをしてるから、問題ないかな。



「ふぅ…やっと終わりました」


 ポンッと空中からグランパパがいきなり現れた。

 あれ。簡単にそう来れるなら、アニスお姉ちゃん走ってこなくても良かったんじゃあ……


「だってそれだと盛り上がりに欠けるじゃない」


 あ、そうですか……


「なんの話です?」

「なんでもないわ」

「それより、来て欲しいって言われたから来たけど、具体的になんでですか?」


 色々と話すことがあるって書いてあったけど。


「えっと…とりあえず他の神に会ってもらおうかと」


 なるほど。確かに私も他の神様とは会ったことないから、会いたい。


「となると、エアリーズ様と、イシュワーム様ですか?」


 会ってないのはその2人。


「エアリーズは今仕事をしているので、イシュワームを呼びます」


 エアリーズ様は忙しいようだ。

 ちなみにアニスお姉ちゃんは水、エアリーズ様は風、イシュワーム様は火を司るらしい。


「なんかイシュワームがマリーナさんと話したいことがあるとかなんとか…」


 あれか。初めまして的なことを話すのかな?


「とりあえず呼びますね」


 呼ぶってどう「おーい」……かなり原始的だった。


「呼んだかー」


 早っ!ついさっきだよ!?

 グランパパと同じように…いや、ちょっと違うか。空間が裂けて出てきたみたい。


「よう。お前さんがマリーナか?」

「はい」


 姿は、教会の像とまったく同じ姿。筋肉ムキムキのちょっと褐色に焼けてる。服は古代ローマ人が着てたような服。涼しそうな格好。


「そうか。思ったより小さいな」

「それは…まぁ」


 私もそれは思うよ。もうちょっと身長が欲しい。5歳児にしては高い方らしいけど。


「それで、話があるって聞いたんですけど?」

「あぁ。お前さん、森で武器作ったろ?」


 武器?


「はい。確かに作りましたけど…」

「木でできたやつ見せてくれないか」


 木っていうと…木刀かな?鉄刀を出せとか言われなくてよかった。だってもうないんだもん。

 ……うん。力加減ミスって壊しちゃったんだよ。


「これですか?」


 とりあえず無限収納庫(インベントリ)から木刀を取り出す。


「見ていいか?」

「どうぞ」


 私はイシュワーム様に木刀を手渡した。

 イシュワーム様は木刀をまじまじと見つめる。


「どうかしたんですか?」

「いや…これ、どうやって作った?」

「えっと…確か魔力で木を包んで作りました」

「1本からか?」


 あら?そう言えばおかしい。結構でかい木から作ったのに、1本しか木刀作れてない。


「これ…相当強いぞ」

「え、そうなんですか?」

「あぁ。1本の木、しかも深淵の森の魔素を吸収した木を圧縮して作られているから、強度としては鋼よりあるな」


 まじか!知らなかったわ。


「…ちょっと借りていいか?」

「いいですけど…何に使うんです?」

「どうせなら、木じゃなく、しっかりとした武器が欲しくないか?」


 えっとー…それって作ってくれるってこと?


「欲しいです」

「なら、作ってやるよ。ちょっと待ってろ」


 そう言って木刀を持って空間の裂け目に消えていった。


「イシュワームが自分から作りたがるなんてね」

「珍しい?」

「ええ。イシュワームは自分の武器造りに誇りを持っているから、そんなにホイホイ作らないのよ」


 へぇー。じゃあ楽しみ!


やっと木刀のこと書けた……忘れてる人は「自分のステータスと良い子の武器制作教室」まで。

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