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こ、この味は...!?

 目を覚ますと、目の前にリナさんの顔があった。


「ぬぉ?!」


 近い近い!チューしちゃうくらい近いんだけど!?


「うぅん…あら、おはよう」


「お、おはようございます…」


 どうやら私の方が近づいていたみたい。私って寝相悪いのかな…


「フィーナさん、起きてください」


 隣りで寝ているフィーナさんを揺すって起こす。


「…ん。ふぁあ…おはよ」


「おはようございます」


「マリーナちゃん、よく眠れた?」


「はい!もうぐっすりと!」


 ベッドは少し痛かったけど、それでもよく眠れた。疲れもない。


「じゃあ着替えて下で朝ごはんを食べましょうか」


「はーい」


 とはいえ私は替えの服を持っていないので、そのままだ。


「あら?マリーナちゃんってその服しか持ってなかったの?」


「はい。ずっと森にいましたからね」


 でもどこも破れたりしてないんだよね。凄くない?


「それなら、今日服も買いに行きましょうか」


「あ、そうですね。私も新しい服欲しいです!」


「ふふふっ。じゃあ決まりね。そろそろ下に降りましょうか」


「はーい」


 リナさんとフィーナさんは収納魔法を使えるみたいで、脱いだ服などを入れていた。


 そして下に降りると、またまたギルさんたちが先に座っていた。


「おはようございます!」


「おう!おはようさん」


「おはよ〜。眠れた?」


「はい!」


 そんな会話をしながら席に着く。


「何食べる?」


 うーん…朝からステーキとかは無理だなぁ…


「スープとパンにします」


「昨日と同じだけど、いいの?」


「はい」


「じゃあ私も同じにしようかしら。昨日の食べ方がとても美味しかったし」


 結局全員が同じものを頼んだ。そんなに気に入ったのかな?

 しばらくして、頼んだものが運ばれてきた。


「あれ?昨日と色が違う?」


 昨日は透明っぽいスープだったけど、今日のは少しオレンジ色になっている。


「ここのスープは日替わりなのよ」


「へー。そうなんですか。じゃあいただきます」


「「「「「いただきます」」」」」


 スプーンで掬って、口に運ぶ。こ、この味は…!?


「コンソメだー!」


「ちょっと、どうしたの?!」


「あ、すいません…」


 思わず叫んでしまった。だってコンソメだよ?!てっきり塩味しかないって思ってたよ!


「このスープ、好きなの?」


「好きというか、久しぶりに食べたのでつい」


「そうなの(ということは、小さい時の記憶があるってことよね…やっぱり誘拐されたのかしら?)」


 おっと、ちょっと口が滑ってしまった。でも、上手い具合に勘違いしてくれて助かったよ。


 その後、やっぱり食べきれなかったので、ギルさんに食べてもらった。


「ご馳走様でした」


「「「「「ご馳走様でした」」」」」


「で?今日はどうすんだ?」


「今日は食材を見たいです。あと教会も行きたいです」


「教会か?また変なとこ行きたがるな」


 あれ?そんなに歓迎されてない感じ?


「ダメですか?」


「いや、ダメじゃねえよ。ただ、俺は神様っつうのを信じてないからな。マリーナは信じてるのか?」


「信じてますよ」


 だって実際会ってますし。


「なるほどな。よし、ここから近いのは教会だな。先に教会に行くぞ」


「はーい」


 お皿は、そのままにしておけば回収してくれるらしい。そして朝ごはんの料金も宿の料金に含まれているそう。やっぱり今日なにかギルさんたちに奢りたいな。


 そんなことを考えながら、私はギルさんについて行き、宿を後にした。





続けるには長くなりそうなので、ここで切らせて貰いました。次回はいよいよ教会に行きます。

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― 新着の感想 ―
[一言] 「で?今日はどうすんだ?」 「今日は食材を見たいです。あと教会も行きたいです」 さっき、服を買いに行こうかと話していたのは?
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