好きなんだ
初投稿です。
好きなんだ 好きなんだ
君の斜め前に座る人
初めて出会ったのは 入学式の日で
あの子は案内していたね
てっきり 年上かと思ったら
学年代表の挨拶をしていたよ
清楚で、物腰柔らかく まるで絵に描いたような理想の人
話しかけるのは 躊躇われて
後ろの席の君に声をかけた
好きなんだ 好きなんだ
君の斜め前に座る人 が、
君は思い切り背中を蹴飛ばしてきて、
仁王立ちしたまま 指を指し示した
常にチャンスは目の前にある
掴み取るのはお前だ!
怒号が胸に突き刺さって
勢いのまま、立ち去ったあの子を追い掛けた