(´・ω・`)
「むん。久しぶりニク。」
ポチョムキンが帰ってきた。つまり、オークションが無事終わったって事だ。カカカッ金持ちになってしまった。
「着ぐるみの人、頑張りましたよ。」
「おう、お疲れ。良くやってくれた。ギラギラしてるな。」
「あぁ、なんという事でしょう。私の輝く魅力が隠しきれないなんて、うぷぷ。惚れても良いですよ。」
オークションの手数料で得た大金で、早速、新作アクセに、高級ドレス、髪も巻き巻きにして、夜の蝶になっていた。正直、目が痛い程に。いや、似合ってるし、すげー綺麗だよ。しかし、金遣い荒すぎね?
「あまり、無駄遣いするなよ。」
「ええ、もう、小銀貨1枚たりとも使いません。素敵なマイホームも買って、使い切っちゃいましたから。」
「ジャンク屋、店の家賃どうするんだ。」
「ふふ。払えません。き、着ぐるみの人ーー。」
「ちっ、今回だけだぞ。」
泣きつくジャンク魔道具店の娘に、ピンッと硬貨を指で弾き、くるくると、飛ばして渡す。なんか、悪魔っぽいだろ、この渡し方。投げたのは、ギラギラと輝く金貨(100万円)だ。光をギラギラと反射し、存在感がこの上ない。
「ひゃっほーう、信じてましたよ、着ぐるみの人。」
ぱしゅっと空中でキャッチするジャンク屋。金がかかると、速度域が可笑しい程、ブーストがかかる。
あぁ、俺も金銭感覚が、ぶっ壊れている。なんせ白銀貨9枚(約9億円)も、ポッケに入ってるからな。この娘は、よく頑張ってくれた。そして、譲ってくれたマリナに、作ってくれた過去の転生者の田中さんに、感謝だ。
俺も物欲が疼いてきた。少しぐらいならいいだろう。
「ジャンク屋、アイテムバッグが欲しい。」
「承りました。」
「1番いいのを頼む。」
バチンッとカウンターに、白銀貨1枚(1億円)を叩きつけた。
アイテムバッグは数が多いから、高いが、まだ庶民が買える商品だ。つい先日まで手が届かなかっただけに、期待が高まる。1億円ぶち込めば、かなり良いものが買える。
残り白銀貨8枚。赤の森に、リーチ。4面待ちだ。
☆
「ポチョムキン、お前もなにか欲しい物はあるか?」
「むん、無いニク。」
特に盛り上がる会話も無く、街をぶらつく。ゴーレムとはいえ、対価は渡してやりたい。すれ違った冒険者の鎧の輝く反射をみて、薄汚れたポチョムキンを改造しようと思った。
防具屋で、店を聞き、磨き屋に入る。
「いらっしゃい。何、磨きましょうか?」
「このゴーレムを磨いて欲しいんだが。」
「え?ゴーレムを。デカイから、高くなるよ。フル仕上げなら銀貨7枚(7万円)、ミドルなら」
「フルで頼む。ポチョムキン、磨かれてこい。」
「むん。よろニク。」
「は、話すのか。初めて見た。」
「ほら、代金だ。このゴーレムは、言語を理解するから、仕上がったら、帰るように言うだけでいい。」
「毎度。」
☆
レイにも土産を買おう。高いけど美味いと噂のアルテミスのケーキ屋に入る。適当に値段を気にせず選ぶ。妖精の蜜瓶も買って、帰宅だ。




