表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
17/18

三十一日目

 カウンセリングを始めて カウンセリングを始めて三十一日目。


「ははは、また誕生日はこなかったよ」


 そこには、僕の知っている彼女がいた。


「私との自由行動はどうだった?」


 彼女は微笑む、いつものように。


 その声色は、表情は、仕草は、今まで話してきた彼女そのものだった。


 揺らぐ。


 彼女を思い、僕が出した答えが、激しく揺れ動く。


 これが転生、命をつなぐということ。


 たしかに、周りから見たら同一人物だ。


 ――だが。


「違いますよ」


「ん?」


 彼女は首を傾げた。


 その仕草も知っている仕草だ。


 だが違う、違うんだ。


「はじめまして、僕が今日から君の話し相手です。どうぞよろしくお願いします」


 これが、僕の答えだ。


「そっか――うん、はじめまして」


 そう言うと、彼女は、嬉しそうに微笑んだ。



不老不死の彼女の質問、終わり

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ