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三十日目

 カウンセリングを始めて三十日目。


 今日は彼女の記憶の転移に丸一日を使う、よって僕は非番だ。


 久しぶりの非番だというのに、解放感はなく、頭をめぐるのはただただ彼女のことばかり


 今この世界にあるのは、僕と話していた彼女の死体と、次の器となる空っぽの彼女だけだ。


 今の彼女はどこにいる?


 死体か? 次の器か? それともコンピューターの中か?


 いない、どこにもいやしいない。


 僕に微笑んでいた彼女は、どこにもいない。


 いないんだ。


 そして……。

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