表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/18

××日目 ■問■答

 共に過ごせば過ごすほどわからなくなっていく。


 果たして彼女は人間なのだろうか?




 彼女は、人間のDNAを持っている。


 ならば、彼女は人間だ。


 彼女は、人間の成長と老化を超越し、そのままの姿を保っている。


 ならば、彼女は人間ではない。


 僕はカウンセラーで彼女は患者だ。


 ならば、彼女は人間だ。


 教授は科学者で彼女は実験体だ。


 ならば、彼女は人間ではない。


 彼女は、人の容姿を持ち、人の言葉を喋り、人の感情を持っている。


 ならば、彼女は人間だ。


 彼女は、戸籍を持たず、人権を持たず、名前を持たない。


 ならば、彼女は人間ではない。


 僕は彼女に人間として接している。


 ならば、彼女は人間だ。


 僕は彼女を同じ人間だとは思えない。


 ならば、彼女は人間ではない。


 彼女が僕に微笑んでいる。


 いったい彼女は、何者だ?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ