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果てのない、旅をしていた。

 果てのない旅をしていた

 この旅に終わり(さき)が無いと

 気付いたのは何時だったか

 今はもう思い出せない昔

 それでも旅を続けている


 果てのない旅をしていた

 遥か昔 まだ世界が色付いて

 煌めいて見えたあの頃

 今はもう色のない世界

 それでも旅を続けている


 果てのない旅をしていた

 遥か昔のたわいない言葉

 遺された言葉に縛られて

 名残を求めて縛られる

 それでも旅を続けている


 薄れていく遥か昔の記憶

 それでも尚 鮮やかな君の笑顔

 薄れる気配のないその記憶

 されど何時かは忘れるだろう

 それでも旅を続けている


 君が好きだと笑っていた

 野に咲く小さな白い花

 今もまだ世界中に咲いて

 君の好きな花が一面に広がる

 それでも旅を続けている


 君の笑顔を奪った奴等の

 笑顔の為に生きた君の命

 それはあまりにも短くて

 何よりも輝いていたんだ

 それでも旅を続けている


 死神である筈の僕が

 奪うのを躊躇う程の

 輝き放つ君の魂 尊きもの

 僕はけれどその命を狩る

 それでも旅を続けている

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