猫のケンカを勝手に翻訳した
自分の部屋は2階にあるのですが、ここからもニャーニャー言ってるのが聞こえるんですよね…
「…ミケよ…ここで会ったが100年目…!」
「クロよ…その言葉、そっくりそのままお返ししようッ!」
住宅街の裏路地で、三毛猫のミケと黒猫のクロが相対している。
「キサマ…この間、わたしのシーチキンを横取りしただろう…!」
「キサマこそ、わたしの仕留めた鳥を持ち逃げしたではないか!」
周りの人間には、
<にゃぁ~>
<にゃああああ!>
<…みゃあああ!>
<にゃあ!>
としか聞こえないのだが。
「フンッ!猫崩れが!人間共からエサを貰うようでは、猫とは言えまい!」
「如何に効率的にエサを得るかこそが、野生動物の最大の問題ではなかったろうか!」
「それならばキサマは、食うために生きると言うのか!」
「食は生物の最大の喜びだ!食べる為に生きて何が悪い!」
「悪いものは悪いのだ!」
<にぃぃぃ~>
<…フゥゥゥ~>
<…にゃあぁぁぁ?!>
<みゃぁぁぁ!>
……今日も路地は平和です。