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童話

木枯らしとお星さま

作者: おおらり
掲載日:2025/12/11


 今年の秋は、ようやく涼しくなったかと思うと、すぐに冷え込むようになりました。


 秋、木々たちはみんな葉っぱのお洋服を自慢します。緑から赤に、茶色に、黄色にかわるお洋服の美しさを、それぞれ胸に誇ります。


「どう、素敵でしょう?」

「今年のスカートは、良い色だね」


 そこへ、びゅうびゅうと口笛を吹きながら、木枯らしがやってきました。

 はだかんぼにされたくない木々たちは、木枯らしに文句を言います。


「はやすぎるよ!」

「そんなこと言われてもなあ」


 きらわれものの木枯らしは、しゅんとしました。凪ながら、歩いて行きました。すると、


「おーい!」


 公園の木々たちが、木枯らしに声をかけます。


「はやく、こっちにおいでよ!」

「なんだって、どうして?」

「ぼくたち、きみを待ってたよ!」


 公園の木々たちは、あたたかく木枯らしを出迎えます。木枯らしは嬉しくて、めいっぱい息を吸い込むと、びゅうううっと木々たちの間を駆け抜けました。


 連日がんばって、ひと仕事を終えた木枯らしに、背えたかのっぽの木は言いました。


「きみに招待状をあげる。冬の、いちばんにぎやかな夜にまたおいで。お星さまを触らせてあげる」

「お星さまに手が届くの? すごいなあ!」


 やがて、はだかんぼになった公園の木々たちは、まあるい飾りでお洒落をしています。


 日が沈むと、まあるい飾りに光が灯って。木々たちは、ぴかぴかとかがやき、きらめきはじめました。


 ひときわ賑やかな夜、木枯らしはもらった招待状を持って公園に行きました。


「わあ、みんな、綺麗だなあ!」


 ぴかぴか、きらきら、お洒落した木々たち。

 公園では楽しそうな人々が、思い思いに木々を見上げています。


 背えたかのっぽの木のてっぺんには、きらきら輝くお星さまがありました。


「きみに届くかい?」

「もちろん!」


 木枯らしはびゅうっと公園を駆け抜けると、大喜びで、お星さまに触りました。


 メリークリスマス!


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