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(四)-4(了)

 ノロノロ進んでは止まる車列に真佐貴はイラついた。どうしてこんなときに雨が降るのか! 思わず空を仰いで天につばを吐きかけたい気分になった。今すぐ雨よ、止んでくれ!

 そう心の中で叫んだとき、真佐貴は思い出した。

 そういえば、一昨日、会社の工場の建物の前で先輩と一緒にしたことを。さらに上司とともに尾襖伊波比神社で神様にお願いしたことを。

 それを思い出し、真佐貴は思わず叫ばずにはいられなかった。

「テルテル坊主を逆さまに吊して殴りつけたりするんじゃなかった!」


(了)

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