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つくも神のいる日々  作者: 月喰エイム
プロローグ
9/17

九話 解明

お待たせしました!

8月入る前に出せました!

『9ー9

奇しくも前回と同じ展開。

ただ一つ違うのは彼が頂点に立つチャンピオンではなく、チャンピオンに挑む挑戦者だということだろう。

前回はこの後、二点を先取され、敗北した。

あの時のスマッシュの鋭さはまだ忘れていない。

ラケットを構えて深呼吸を』

「何書いてるの?」

「うわっ」

騒がしい昼休み、シャーペンを走らせていた自分に声がかけられる。

「あ、いきなり声かけてごめん。」

「いえ、大丈夫です。」

1年4組8番、音沢小吾おとざわしょうご、吹奏楽部所属。

中学からの付き合いで数少ないクラスで自分が話す友人の一人。

ウエストバッグに大量に色々なものを入れていて便利屋扱いされてたりする。

そして、窃盗事件の被害者の一人だ。

「そういえば小吾くんって財布無くしたんですか?」

「ん?50円程度だけど確かに消えたね。」

空いていた隣の席に小吾くんが座る。

「そういや調査してるんだっけ?」

「はい、いろいろあって手伝ってます。」

「そっかー。そんなあなたにお裾分けを。」

「大丈夫ですよ。」

「もらってもらって。先輩からいただいた猫でも食べられるクッキー。」

それは猫用クッキーじゃ?

「およ?」

「どうしました?」

「ないなー。」

バッグを探りながら言う。

「落としたかねー、ごめんね。」

「大丈夫ですって。」

「運がないなー。」

そう言って弁当を取り出して食べ始める。

「何か知りません?」

「まず事件になってたんだ?」

「…」

そうだった。良くも悪くもマイペース。座右の銘は周りなんて気にしない。そんな小吾くんが知ってるわけなかった。

「否定できんけどその評価はやめてー。」

聞こえてたらしい。

「顔でわかるよー。何年の付き合いだと?」

弁当の蓋を閉じながら言ってくる。

「早すぎない?」

「今日は部活があるんで。じゃあ後でねー。」

そう言って教室を出て行く小吾くん。

新しい情報はなし…

昨日の聞き込みでも新しい情報は無かった。

まだまだ真相はわからない。


〜放課後〜

「キュキュー!」

「チュー!」

「…(カサカサ)」

鈴鳴神社に五人が集う。

「いつもなら後一人いるんだけど…」

「…諸事情によりしばらくお休み。」

今までは五人で活動していたと。

「分かったことはほとんどないんですよね。」

「このままではあなたが犯人ということになりますわね。」

現状一番怪しいのは自分だし仕方ない。

…ん?

「あんなガバガバの囮になってない囮と捏造された自白で犯人扱いですか!?」

「が、ガバガバ!?」

「ガバガバですよ!被害があったのは全部中庭ですよ!?あんなところにおいても意味ないじゃないですか!」

「ハッ!」

今更気づいたみたいな顔をしている。

「今わかっていることは…」

香織ちゃんがホワイトボードに書き込む。

「これらでしょうか。」

・犯行場所は裏庭(予想)

・金額は無差別(50〜2000円)

・学年、性別に規則性なし。強いて言うなら運動部が多いことぐらい。

・目的不明

「…」

つまり犯行場所(予想)しかわかっていないと。

つまり何もわかっていない。

「…何やってたんですか!?この一週間!?」

「…部活?」

「自分休むことになったんですけど!?」

「文芸部は緩いって言ってたじゃないですか。」

「今月締め切りキツいんですけど!?」

もう半月たつのに二作目もかけていない。

「ごめんね。野球応援とかで練習時間が足りなくて…」

ならば仕方ない…?

少し腹が減ったので小腹を満たそうと鞄を探る。

「あれ?」

「どうしました?」

「おやつの煮干しが…」

「…何で煮干し…?」

違和感。

中庭の調査の時にも感じたそれ。

今気づけないと二度と気づけない。

そんな予感がする。

「…思い出せ、思い出せ…」

被害者の顔を思い浮かべる。

共通点、共通点…

右目が熱い。

今日の昼休み、3日前からの聞き込み、さらに前の下校風景、etc…

それらが鮮明に脳裏に浮かぶ。

「分かりました。」

「ほ、本当かしら!?」

「分かったのですか?」

「分かったの!?」

「…本気?」

聞いてくるみんなに自信を持って答える。

「犯人は──」

次回、ついに伏線(絶対違う)のあった犯人と今まで伏線の影も形もなかった真相が明らかに!

8月中に出せるよう頑張ります。

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