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天界の覇者

いらっしゃい。

荒神の住まう地、土地神と最も縁が有り、また下界から集まる魂のほぼ全ては邪に侵され、死して初めてその代償が降り掛かる空間、下界で最も有名な神々の空間の1つ。


「地獄に堕ちる奴が年々増えてる割には荒神の数は少ねぇな」

「灯りの神が起きたぞ」

「やっとか」

「堕ちる奴と運悪く昇天する馬鹿野郎が今年はどんだけ多いのやら」

静かに賭けを始める荒神の空間に日差しが刺す。

「しゃっ!8万と5000…600…3……最悪だ」

「これ俺の一人勝ちでいいよな?」

「いや、俺と被ってるからやり直しだ」

「ふざけんな!イカサマだろ!」

「予想が同じだけだった、分かれよ」

「馬鹿言うんじゃねぇ!てめぇはいつもそうやって嘘を……」

「さて、行きますか」

「おい、おいおい!まだ話は終わってねぇだろ!」

「たっく…ふざけんなよ……」

ーーー

「邪神はいるかー?」

「はっ、荒神が今更何の用だ」

「成り立てのてめぇには用はねぇすっこんでろ」

「なんだ、今更荒神が来やがったか、空間を破壊する気か?そうは……おい、まて!」

「あ?俺らを舐めてやがるからこうなるんだ」

「ふざけんな……」

「これがお前らの空間だろ?いいじゃねぇか邪に溢れてて」

「荒神はやっぱり底辺か」

「あ?堕ち神が何言ってやがる」

「殺し合いが望みだろ?なら呑み込んでやる」

「数が多いだけのゴミ共が俺らに勝てると思ってる?無理だよ」

「……てめぇら荒神の負けだよ」

「何が誰に負けるだって?邪なんぞ俺らに及ばん力を振りかざすんじゃねぇ!」

「荒神が何故封じられたか忘れたのか?俺らと対立する馬鹿だからだ」

「下手に出てやったらすぐこれだ…いい加減鬱陶しい!」

「お仲間が耐えるので必死で声も出せない事に気が付かなかったかな」

「はっ?ンなワケ……お前らこの程度で堕ちるとかないよな?」

「あははは」

「地位があるからって威張ってる割には弱いな?」

「まぁ、お前以外の邪神の全力でたった数十人を抑え込んでる現状を理解したらどうだ?実力の差がわかったか?」

「ここが何処かも忘れたのか?」

「……」

「さてこの状況だ、どっちが悪か分かるな?」

「……荒神だな」

「荒神ですね」

「はは、荒神ふざけるな」

「せっーのー!荒神でーす!」

「えっと、邪神だと思います」

「どっちも似たようなもんだろ」

「荒神かな」

「発言力の弱い奴も声を上げたらどうだ?」

「……」

「まぁ、いいか、分かったか?荒神、ここから消えろ」

「あーあ、コロシアム楽しみにしてたのに、これじゃ楽しめないじゃん」

「帰ろうかな」

「あ、皆様、上に報告しろよ!」

ーーー

「あーぁ邪神の半数が無に帰しやがった」

「……」

「古株は俺と……アイツは消えたかアイツが荒神の殆どを抑えてたからな……仕方ないか」

「……」

「お前ら、知能も失ったのかよ……まあまいいか」


荒神は気疲れと上からの厳重注意で済んだが、邪神は荒神より数を減らし、空間も破壊されたままだと云う。

イメージ力が足りない……。

お疲れ様でした。

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