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退屈な会議

本当に今回は退屈です。

「邪神の開いた会議?」

「呼ばれてるのは誰だ?」

「さぁ…」

「決断の神、浄化の神、邪神、死の神、輪廻の神、上の方々です」

「上の方々だと…?」

「最も創造主に近い神、人を必要としない神のお姿が見れるかもしれない」

「邪神ならば呼ぶ権利がある…か」

「流石に開かれるまでは姿は見せないよな」

「決断の神が羨ましい」

「まぁ、気に入られたところで存在が昇格する訳でもないし」

「何時になったら会議開くんだよ…」

「上に直接ってことは?」

「俺ら神託の神は蚊帳の外か」

「そうだな」


ーーー

「邪神や、我々になんの用じゃ」

「コロシアムを開きたい、簡単だろ?」

「邪神…言葉使い…」

「よい」

「…決断の神はどう思いますか」

「邪神の数は年々増えているのでコロシアムは必要ないかと」

「ふむ、問題は2つ、1つは邪神の存在安定。1つは邪神の数。何方も無視は出来まい」

「あたらしく異空間を開くという解決策は有りますが、ルール違反は確実です」

「決断の神が決断できないと存在が消えちまうぞ、なぁ?」

「…輪廻の空間ならば厳守出来るのではないかと」

「決断の神よ、どうじゃ?」

「可能ではあるかと…輪廻が闇堕ちしないという保証さえ有れば」

「無理ですね」

「邪神が求める結果はなんじゃ」

「…コロシアムによる存在安定と浄化世界の安定」

「本音を申せ」

「邪神の空間安定だな、荒神のような空間が欲しい」

「ふむ、空間はこちらが用意しよう」

「ちょっと待ってください!」

「輪廻の神の働きは知っている、できる限り叶えたい」

「…コロシアムの後、魂の回収をスムーズに行いたいです」

「良かろう」

「…なぁ決断の神もなんか言えば?」

「お力になれず申し訳ない…」

「以上で会議を終了する」

「邪神には後で言伝を遣わす」

「……」

ーーー

「くっそ、上の連中ふざけやがって…完全に躱された」

「失敗したんか、まぁ流石に勝てねぇよな」

「嘘は全部見抜かれてたからな、真実の神が裏に控えてるんじゃねぇよな」

「んな、訳ねえ俺は会議が終わるまで不利になりそうな神々を監視してたからな」

「決断の神も俺の行動を制限しやがって…隠れ蓑の為にって思って呼んだのは間違いだった」

「地盤を固めてる間に話が決まったんだろ?」

「勇者を闇堕ちさせたかったなぁ」

「そしたら信仰の神に向けられた信仰が憎しみに…」

「人間も馬鹿だよなー…俺らはその馬鹿に存在を保証してもらってる身だがな」

「最近は無神が勢力を拡大してるからな」

「死ぬ前は無神を信仰してる割に死んだらあっさりと転生を望むんだから都合がいいというかなんというか」

「転生の神の思惑通りなんだろう?輪廻の神に恨みでもあるんかね」

「浄化の神と死の神がなんの発言もしなかったのは計算通りだったんだけどな」

「となると、決断の神を呼んだのが今回の直接的な敗因だな」

「で、上の連中の姿は見れたか?」

「声だけだったな、空間に歪みが1つも見当たらなかったが」

「邪神を招いて歪まないとか、どうなってんだよ」

「不快感も無かったな」

「……」


ありがとうございました。

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