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容認と黙認

いらっしゃい

「我々が齎すのは切っ掛けであり」

「我々が与える全ては無垢なる動機である」

「我々が授ける加護は無我への干渉」 

「我々の試練を制するには充分であろう」


神々に認識された生命は意味を手にする。


ーーー


未来の事象が過去で突発的に発生する。

それを宇宙は容認する。

過去の事象が未来から孤立する。

それを宇宙は黙認する。


果てに因果は狂う。

1部の神は生物を必要とすること無く負荷から解放される。

森羅万象及び存在の忘却すら蓄積する書物が発火する。

神の管理から逸脱する万物の放流は様々に破壊される。


ーーー


空白は黒く塗りつぶされる。

白紙に戻る術を忘れ、神は混乱する。

理解の及ばない万象及び万物の出現。

神としての矜恃がすり減る感覚を知る。


ーーー


「この世界には一つの概念に寄生されているのよ」

「…?」

「分からないわよね」

「ぱぱ、ままが変だよ」

「私ね…それに気がついちゃった」

「あれ…パパは?」

「ふふっ、ちゃんとお腹の中で蠢いているわよ」

「…わかんないよ」

「生まれ変わりましょう、ね?可愛い坊や」

ーーー

義手の正常な動作に満足する。

「有りがてぇ…なんとお礼を言ったら…」

「私の実験の被検体が礼をする必要は有りませんよ」

「…被検体?」

「えぇ、3日もすれば理解出来る筈ですよ」


お疲れ様でした。


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