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成果

いらっしゃいませ。

「おぉ、呼び掛けに応じてくださいましたか…さぁ!我々の王になるのです!」

「…はぁ、何かのドッキリですね?」


数千の否、数万の犠牲によって召喚された存在。

神々は天界よりそれを除き見ている。


冗談を口にするそれの状況判断の悪さに対する落胆を隠しながら思想や常識を確認するための質問を投げ掛ける。


「いえ、ドッキリなどでは有りません。我々は王を必要としているのです…一つお答えください。秩序とは何ですか?」

もしも、これに対する質問に答えられないのならばそれは無能、或いは王の器として未完成であるといわざるおえない。

仮に、文明がはるかに劣る世界の住人ならば即座に抹殺する他ないし、高度な文明を知る存在でありつつも愚者であるならば情報と血筋だけ奪って後は処分する必要があるとマニュアル通りにその準備を示唆する。


「…まぁ何でもアリな状態を制限して行動に規則性を持たせること…かな」

「つまり?どういうことですか?」

「つまり?つまり…そうだなぁー、やってはいけない行動とかを犯罪として設定して、それを集団で守り…徹底的に取り締まれる状態にあることを、秩序と…もっと簡単にいえば秩序ってみんな道徳的な生活して生きてることかな」


それが言語を習得した際に得る小さな小さな加護がしっかりと機能しているのを神々が見届ける。

これで世界から異端として排除されることはない。


ーーー

料理が如何に科学的であるかを理解しなければならないと云う主張と料理は神秘の産物であり、神秘を体に取り入れる儀式であると云う主張が衝突し、多くの死者を生み出し、今もなおこの論争は続いている。


経験上食える物が事実上安全であるなど有り得ないのだ。

経験の存在しない事実上の話など虚論でしかないのだ。

二重人格者の論争と非人道的な実験の印。

内容は以下である。

曰く、「蓄積型の毒が致死量に達し死んだ」

曰く、「遅効性の毒がじわじわとその危険性を露わにしてもがき苦しんだ挙句に自ら望んで本物の地獄にその身を投げ出した」

曰く、「口にした瞬間何も理解できないままに即死した」

様々な死を記録した食悦の書が当時の最先端技術である印刷によって地位役職問わずに広まっている。

普及した経緯は不明、原文が何時ごろから存在しているかも不明であり、そもそも、不明な言語であり、当時の印刷技術保有者がどうして解読できたかも不明である。何より、何千ページにも及ぶ本を個人が何千冊も印刷するなど不可能である。

しかし、出所は一箇所であると判明している。

国書にまで指定されている。


ーーー


世界樹の根元まで到達した天使が身をもって証明した危険性。

存在の紛失。

神々が世界樹についての議論すらままならない。

神々を受け付けない。異質である。

お疲れ様でした。

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