不幸な転生
いらっしゃい。
死者の魂の行く末は無。神々はその魂を喰らった。
そして歪む。完成された存在に不完全な存在が入り込む。
それは邪気を孕み、やがて劣化し粗末な思考に陥り生物に固執する不完全な神々が誕生する、
その影響力はまだ完全へと至らぬ神々へ及び、最高神と名付けられた彼らの庇護なくば存在負荷に悩まされる存在となる。
よって最高神に頼らなければならない神々の優劣は確定する。
天界に静かな格差が生まれ、静寂に包まれる淡い邪気は空間を歪ませる。
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「あ?」
全ての存在に概念が生まれる。
それは、真実を認識し、他者へ事実を伝えた存在が誕生した事を意味する。そして神々もまた誕生する。
概念は生物に縛られ、あらゆる時間を生物によって与えられた。
ーーー
「生命が誕生しました」
転生者の転生先を作成する。
それは神々の仕事の一つである。
厳格な法則を星々に与え、生命活動を行える惑星へと導く。
そして見守る。安定した惑星に転生者を解放する。
その際、惑星の法則は変化し、その変化に対応した進化を生物が遂げる。
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「転生者目覚めます」
生命が初めて誕生してから幾億の時を掛けて誕生した転生者を迎えるのは神々の介入や転生者の侵入によって法則に歪みが生じたファンタジーな世界。
転生者の飛躍した倫理観が幸不幸を同族へ与えながら世界秩序を破壊する。それは新たな概念を生み、天界を刺激する。
転生者は神々へ恩恵を与え、神々は転生者の望みを叶える。
生物へ固執する神々は彼ら転生者を勇者に仕立て上げ、祭らせその恩恵の源たる神への信仰を対価として欲するのである。
ーーー
宇宙が不安定であれば神々の庇護なく転生する個体も在る。
それを探す神々が土地神である。
そして、それ故に同時多発的に概念的神々やその他の神々が誕生する。
ーーー
「どこ…うっ…」
お疲れ様でした。




