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休憩と議題

いらっしゃい。

「では、今回は異世界で活動していた計、八名の転生死亡を確認しました。輪廻の神は直ちに仕事に取り掛かってください」

「では、失礼します」

会議中の席を外したのは輪廻の神。

転生者が一時的に輪廻から外れるが故に常時存在負荷に悩まされている神様である。

「代わりの神を呼んだので到着を待ちましょう」

現段階で、話が進んだのはとある転生者の生存能力の高さ、適応力の高さ、そして、言語未発達の人類に魔法まで教えた偉業とその脅威的な魂昇格である。

「このままでは、堕天使と同程度、下手すれば邪神紛いの権力を保有する事になる」

「つ、着きました」

「話は聞いているな?」

「はい!」

「慈愛の神よ、この人間を浄化すべきか否か聞きたい」

「はい!浄化すべきだと思います!」

「まて、私はこのままでいいと思っている」

「死の神よ、何故そこまで彼を泳がせたがる」

「邪神紛いになれば我々の条令通りに扱える」

「なれど昇格した魂の帰化に必要な力は膨大になる」

「消滅した土地を利用しましょう」

「紛い物とはいえ、神になるのです。再生の神はさぞ喜ぶと思いますが?」

「死の神に賛成だ」

「運命の神はどの様に考える」

「流石に運命から外れた人間にどうこう言うつもりはないよ」

「技術の急発展は世界バランスが大きく歪む」

「世界が人類に牙を剥く日はそう遠くない…と言うことですか」

「調和の神がそういうのならば、彼らは自然淘汰されてもおかしくはない……」

「旧世界をぶつける実験には適してると思いますが」

「困りましたね、この新世界は未だ未完成、お互いが消滅して終わる可能性が非常に高い」

「ならさ、昇格した魂を軸にしちゃいなよ」

「邪神に頼んだ方が確実な気がするが、消滅の力を利用して無に帰すのも悪くない」

「君達は、世界の発展に大きく貢献する気はないの?」

「ない」「ないね」「あるわけが」「これっぽっちも」

「ないです!」「……」「過半数がそういうのであれば」

「さて、この会議は小さなそれも休憩を含んだ会議」

「彼の偉業は褒めるべきでしょう」

「そうですね、一世紀のうちに、ルールや集団行動を理解する知力、知性、想像力、言語、文字、魔法、技術、娯楽と一応の安定を齎したのですから」


「階級のない政治が主軸なのを見るにやはり内線が起きるのはそう遠くない未来だな」

「あっても変わらないけど」

「神を崇める気配もない」

「それは困る、信仰されなければ存在が小さくなる神もいる」

「やはり、自然災害に見舞われるのがいい」

「宗教国家は我らを軽くみる」

「それは、国や世界規模に寄るでしょう」

「まぁ、一応神の存在は示さなければな」

「こんな早い段階で現れてよいのか?」

「世界に降りられる数は決まっているのだぞ」

「やはり、世界滅亡間近の世界に降りた方が信仰は集めやすい」

「神託が最も簡単に信仰を集める事ができる」

「彼は神の存在を伏せています!」

「じゃぁこーしょーしよう」

「神が人に交渉を持ち掛けるだと?」

「彼は転生希望者だ」

「我々の命令に従う以外の選択肢はない」

「そー思ってるのは我々のごく1部だけだよ」

「彼の場合、寿命で死んだけど、死んだ理由を我々のせいにしているんだ」

「えー何それ流石にそこまで馬鹿じゃないでしょ」

「でもある意味では正解だ」

「恩を感じていないと、そういうのですか」

「話が飛んでいるな」

「彼の未来は既に決まっている」

「転生者の死因は大きく分けて三つ」

「他殺と自殺、そして事故」

「彼の場合は事故で死ぬ」

「死神一派の発言が間違ってるとは思えない」

「生ける神はどうだ?」

「例外があるとするならば、寿命での死」

「寿命を喰らわれているのだから他殺で間違ってはない」

「大きく分けてだから、いいんだよ」

「あの!そろそろ時間になります!」

「しかし、この新世界に今度は何を求めれば良い」

「それはまた今度!」

全て妄想によって構成されているストーリーです。

大して調べておりません。

神の名前を出して喋らせてはいけない禁句を口にさせたら、後が怖いので名前を出さない方向で行きます。

休憩は開かれた空間ですので、通りかかった神が一言だけ発言ってのは珍しい事ではないです。

「誰がどの神か分からない」と思うのは必然ですね。

申し訳ない。

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