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再構築

いらっしゃい

「そろそろですね」

「そうだね、奈落が無に触れる」

「無についてならば、その全容をお話出来ると思います」

「いいよ、知ってるし…一言で片付くでしょ」

「宇宙の始まり。ですね?」

「んーそんなに原初の地がしりたいのかい?」

「はい。私は全知全能の神なので、知らぬことは許されないのです」

「宇宙の始まりは、何も生み出さず何も変化を許さない」

「はい」

「む、だから、今いる原初の地が完成したんだよ」

「…」

「宇宙の始まりは不安定かつ不規則に動いてるんだ」

「無動の存在では?」

「無限の時を掛けて小さな粒子が形成される」

「粒子の形成ですか」

「宇宙は初め、つまりここが存在する前ね」

「…」

「多次元すら宇宙の始まりの法則の影響下にあったんだ」

「なるほど」

「そう、粒子が形成された理由は2つ、1つは宇宙が未だ不完全であり、宇宙の始まりですら不安定なため、2つ目は宇宙の始まりを形成する無が粒子の素であるから」

「粒子の素?」

「無が有限であるがために不完全、不安定」

「矛盾を抱えていたのですか?」

「矛盾ではないんだ」

「…概念?」

「んー宇宙の始まりと言う名称が原因かな」

「あそこは名前なんて存在しないんだ」

「名など不必要ですね確かに」

「唯一無二だし、宇宙が始まる前に存在しているんだ」

「それで、どのように宇宙の始まりが?」

「それね、宇宙形成する粒子の祖は無なんだよ」

「0と1で例えた方がいいね」

「延々と0が形成され続ける不安定な宇宙の始まりに「・」が時々発生すると宇宙の始まりは0.00……と0が増えるようになった。無の増殖が止まらなかった。宇宙の始まりは、純粋な0に戻る為に「・」を弾き出した、正しくは弾き出し続けた」

「それのたまり場が原初の地?」

「「・」が増え続け、0を受け付けないまでに0に圧縮され続けた。0ならばどんなに圧縮されようとも起こりえない現象、我々のよく知る宇宙の誕生が始まった。概念が存在しないため説明不足ではあるが、大まかに理解出来たかな」

「はい」


ーーー

「…くるね」

奈落が宇宙の始まりに弾かれ、壊滅する。

膨大なエネルギーが原初の地に蓄積され、・から様々な物質が溢れ出ようとするも0に圧縮される。

やがて、原初の地が膨張すると壊滅した奈落を飲み込むように歪んだ粒子が散らばり、やがて再度繋ぎ止める。


ーーー

「ここは?」

今は亡き神々の加護を受けて下天した天界へ降り立った。

幾億の時を下天し、惑星の法則に縛られた無力な神の子孫に転生者は崇められる。文明の発達である。

奈落の中で暗黒時代を得て様々な変化を遂げた星々の法則は、転生者を飲み込み始める。

何万と送り込まれた転生者の魂のうち運良く今日まで生き残った魂の数が人類が繁栄する惑星の数を決める。


ーーー


「……私は神、あの場へ還るべき存在」


お疲れ様でした。

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