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全知全能

いらっしゃい

「我々がここに集まるとはな」

「原初の地、最高神である私ですら容易く踏み込めぬ地」

「我が身が震えるとは、流石である」

「この場が悠久の時を刻む原初の地、原初の神より以前に全劣全無の神が存在した証」


「おやおや?信じてなかったのかい?」

「全天界の創造の神すら及ばぬ存在をこの目にする日が来るとは思ってもいなかった」

「盲目の神ですら、唯一例外に視認できる空間」


「奈落もまたここを喰らうのだろうか」

「全知全能の神ですら口を開かぬ」

「まこと、原初より前の理を我々が口にすれば身が滅ぶ」

「最高神である私たちが抱え切れない理なんて、ね」

「奈落は止められるのかい?」

「無理だろう、奈落は我々の持つ理を矛盾に来すのだ」

「破滅をも崩壊させ、崩壊すら修復し、修復すら破壊する」

「空間が膨張し、多空間は縮小する、その法則すら、不規則に覆り、天界を飲み込み、下天させた」

「創造主の理すら下すのだ」

「生贄の神の貢ぎすら無視する」

「天国すら混沌に堕とした」

「我々に何ができる」


「最高神の名すら今はカケラも役に立たん」

「やはり、理の神の御造りになった転生者を活用するほかあるまい」

「予言の神が延々と言い続けてきた天災とはこの事か」

「神ですら及ばぬ奈落、名ばかりの最高神の加護によって守られた軟弱な魂に宇宙、果ては大宇宙の全てを預ける」


「原初の地に引きこもれば助かる」

「で、あるならば全天界が戦乱を極め、奈落より先に宇宙を無に帰すであろう」


「故に」

「我々は」

「転生者に」

「全てを」


「終わります」


「そっか、転生者を使うんだね?そうかい」


「…家でなに寛いでるの!まったく…今日は新しい世界に遊びにいって疲れたんだから、出てってよ!」


「…全劣全有の神」

「は?」

「全劣全無の神ではないのですか?」

「全てに劣り、全てを有する神」

「全知全能の神がそういうのなら、そうなの?」

「間違いはないであろう」

「我もそう考える」


「矛盾に生きる神なんて聞いた事ない」

「…今日は解散ね」


「いーだ!」



お疲れ様でした

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