解放
いらっしゃい
天地が歪み、銀河が消失する。
土地神の神殺しが発生した為である。
虚の神が条例に則って出現し、そこに住まう神々の救出及び、神印の保持を行う。
「土地神が目覚めるまで状況の確認を」
「過去に類を見ない消失の在り方です」
「調和の神は?」
「無神を探しに」
「……」
「………」
「……………なんで……」
「原因の特定は必要ないですね?」
会議の間が崩壊する。
その場に居た全ての神々の存在不可が消滅の危険性を訴える。
その原因が最悪である故に顔を歪ませる。
「知性の無い神々でもお分かり頂けたようで」
「どうやって!」
「おや?情報収集しか能の無い知の神であろうお方がお分かりでない?」
「…ッ」
「智の神にでも聞いたらどうです?」
「何の用…ダ」
「人型で在ろうとするのは弱点だと…あぁ、質問に答えましょう、私が此処に来たのは暇潰し以下、立ち寄っただけです。」
「…やめろ!」
「おや?私の目的を察するとは、見誤っていました」
「ほかの神々の皆様、力が随分衰えている御様子、耐えるので精一杯で、お忙しいと思いますが、耳を傾けて頂ければと…」
「愚か」
「…おや?我が友ではありませんか!」
「然り」
「また私を捕らえに?」
「…有限で有ればこそ、今捕まえても無意味」
「見抜かれましたか、流石私を捕らえ続けるだけは有ります」
「復讐か?」
「いいえ」
「ならば何故?」
「天国で女神と戯れようかと」
「?」
「実験です」
「理解が及ばん」
「破滅の神、貴方のようにマトモでは理解出来ませんよ」
「むっ…」
「己が領分を弁えているのは好きですよ」
「実は既に実験を行って居るんですが…やはりこの場では行えないようで…貴方の力をこの方達に奮って頂きたい」
「拒絶する」
「逃がしてくれませんか?」
「許容出来ない」
「……伝達されてしまいましたか」
「……」
「ーーーー」
破滅の力が劣の神に奮われ、破滅を繰り返す劣の神が封じられる。
ーーー
予定通り、神々の避難を終え消失した空間を埋めていく。
原因不明の消失と、土地神の神殺しに動揺する下界。
天界は混乱とそれ以上に緊張が張り詰めている。
「…魂の消滅を確認」
死の魂すら消滅するエネルギー放出。
通常では有り得ないことである。
生命を必要とする生物がこの空間に近寄るだけで低次元〜高次元までもが巻き添いをくらい死に絶えた。
お疲れ様でした。




