女公爵は情報を掴む
アルファはうっかりさん
メアリー人形を探すアンジェリクとリュカ。二人は今日も情報屋アルファの元を訪れる。
「あら!アンジェリク様にリュカ様!今日は何かしら」
「献上品探しよ。メアリー人形って知らない?曰く付きの」
「うふふ!あらやだグッドタイミング!実はね、この間のとある事故で亡くなった大商人の家からメアリー人形が出て来たのよ!」
「あらまぁ…」
「それでね、例の闇オークションで今夜、出品されるのよ!」
「…闇オークションで?何故?」
「盗品だったらしいわよ?」
「…あらまぁ。でも、お金で解決できるならちょうどいいわね」
「エルドラドの経済力の前に敵うものなしですからね」
「うふふ」
「それで、その闇オークションは何時に行われるのでしょう?場所は?」
「深夜零時から、サンクテュエールの競馬場の地下よ」
「…チェンは噛んでない、わよね?さすがに」
「あの方は…わかりませんね…」
「ああ、それなら見て見ぬ振りしてるだけらしいわ」
「おや、そうですか。よかったですね、ご主人様」
「助かったわ。もし人身売買の行われる闇オークションに関係してたらお仕置きどころじゃ済まないもの」
「でー、情報量は?」
「普通の金貨二十枚」
「んー、さすがわかってるー!」
「リュカ」
「はい、こちらです。アルファさん」
「まいどありー!」
そうして二人は馬車でサンクテュエールに向かう。深夜になるまでてきとうに時間を過ごして、競馬場に足を運んだ。
「えっと…地下って、どうやっていけばいいのかしら?」
「ああ、あそこに人が居ますよ。ご主人様」
「あら、あそこから行くのね」
二人は先人に習って地下に行く。すると出入り口で紹介状をチェックしている者がいた。
「あら、紹介状かなにか必要なの?アルファったら、教えて欲しいものだわ」
「アルファさんのうっかりには困ったものです」
「はい、次の方。紹介状はお持ちですか?」
「紹介状はないけど、エルドラドの紋章ならあるわよ?通してくださらない?」
「エルドラド…!?…どうぞ、お通りください」
「あら、ありがとう」
「意外とすんなり通れましたね?」
「身元がしっかりしていればオーケーなのかしらね?」
「それか…」
「ええ。私に用がある可能性もあるわね。用心しておきましょうか」
「ええ。いざとなったら竜体化してくださいね」
「もちろん」
そして席に着くと、ちょうど闇オークションが始まった。
例の闇オークションへ




