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魔法学校の風の女神と紅蓮の騎士  作者: 桜ノ宮エレナ
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入学式3

この学校には普通科と特別科が存在する。特別科とは入学試験成績上位60名がいけるいわゆる特進クラスのことだ……と言いたいところだが、これは表の話であって、実態はそうじゃない。もちろんこの学校に合格するだけの学力は必要だ。しかし、上位60位までに入らなくてもある1つの条件をクリアすれば特別科へは入ることができる。

それは魔導師としての素質があることー。そして、特別科に入った私にも例外なく魔法の素質を持ち合わせている。


校舎は最新の設備が整っていて、とてもきれいだった。

(あれ、汚いって聞いてたんだけどな。あっ、そういえば、建て直ししたんだっけ…)

キョロキョロと辺りを見回しながら、廊下を歩いていると目的地にたどり着いた。そこは教室ではなく、特別科A組の生徒の控え室だ。特別科は普通科の校舎から離れたところにあるのだ。

その控え室のドアは閉まっていた。こういうのを開けるのは少し勇気がいる。しかし、どうこう思っても仕方がないので、意を決して開けてみた。

ガラッ

そして、そこにいた全員が一斉に私に目を向ける。

(予想通り…)

全員といってもクラスの半分ほどの人数、つまり1クラス20人だから10人ほどだが、それでも、やっぱり、

(すごく入りづらい…)

やはりこの容姿では目立つのだろうか。

番号順になっている席に着いてからもずっとチラチラと視線を感じる。

(はぁ)

本当に気持ちが悪い。ずっと視線を気にしていては気持ちが持ちそうになかったので、机の上に置いてある資料を読むことにした。一番初めに一番上の資料を手に取った。それは学校の説明みたいな感じのやつだった。パラパラとめくっていくとあるページに釘付けになった。

(ん?なにこれ…なんで私が載ってるの?)

(なになに?今年の入試成績上位3名…私、載るなんて聞いてないんだけど!?)

私が驚いているのは入試の成績が3位だったことではない。というか知っていた。そして、今年の上位3名は普通科生を入れても、同じ順位になったことも。私が驚いているのはここに自分の顔写真が載っていることだ。確かに入学前に学校から呼び出されて記念にと言われて写真を撮った。しかし、載るなんて聞いていない。

(こんなの、肖像権の侵害よ!し・ん・が・い!だから、さっきからみんなに見られるんじゃない!)

私が内心怒っていると不意に前の席から声がした。

「君、かわいいね!」

(え??まさかの入学早々からナンパですか!?)

そのおかげで怒りはすぐに吹き飛んだ。


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