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チート能力は親の金でした  作者: ぴっぴ
第1章 学園入学編
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第1回節約会議

 学校から帰って来た俺は日課の運動を30分程して汗を流す。まるで進歩しないような気がするが、体が1日2日で強くなるわけも無いので気長にやることにする。勉強の方は体を鍛えるのと違って簡単に成績が上がるので予習を頑張る事にする。何か成果が出ないとやる気が出ないからな。この世界の基礎知識が無いから教科書の中身を理解するのは無理なので、丸暗記する事にする。まああれだ、量子力学のテスト勉強みたいなものだ、理解出来ないから丸暗記してテストに備える様なものだ、応用は効かないがテストで点だけは採れる勉強方だな。大体、有るか無いか分からないのに、確率的に存在すると言われて理解出来る方がおかしいだろ?確率の不確実性とかの話はどうなってるんだ?原子炉の設計してた奴もサッパリ分からないって言ってたぞ!理解してる奴が本当にいるのか?いやまあ、どうでも良い話だったな。


 勉強を適当に終わらせた俺は皆と食事をする事にした。この夕食時に皆に協力してもらって節約するのだ、そして出来るだけ金を貯めて俺の将来を安泰にするのだ。まず自分が安泰にならなければ周りの人間や世界を救えないからな。一応異世界転生みたいだから、そのうち変な奴が現れて世界を救えって言うかも知れないから準備だけはしておいた方が良いだろう。


「では、第1回節約会議を始めます。書記はメイドのマリーにお願いしました、進行は私がやります」


 夕食後にお茶を飲みながら第1回節約会議を開いた、飯を喰いながらの会議は最近流行っているが、流石に中身が欲しい会議の場合には使えないからな。あれはタダの会議をしました、とか部会を開きましたっていう実績作りで何の意味も無いものだからな。


「では、我が家の一ヶ月の予算額を教えて下さい」


「我が家の一ヶ月の予算は200万ゴールドとなっております、坊ちゃんの小遣いが100万ゴールド、我々の給金が30・25・20万ゴールドの75万ゴールド、食費と雑費が25万ゴールドとなってます」


「何だそりゃ、随分俺の小遣いが多いな。良し、それは来月から全て貯金する。それと食費と雑費を20万ゴールドに圧縮する。可能か?セバスチャン」


「可能です、坊ちゃま」


「何だか余り節約しないんですね、安心しました」


 調理師のバークがホッとした顔をしている。思ったより環境が変わらないので安心したのだろう、まあ最初から厳しくするのも悪いからな、手始めはこの位から始めよう。思ったより余裕が有るので安心した事も有るのだがな。


「坊ちゃん、そのくらいの節約で大丈夫なんですか?私たちの将来が安泰になるとは思えませんが」


「勿論節約するだけで将来が安泰になる事は無い!これは只の準備だ」


「将来を安泰にするためには金がいる、ただし、金は使えば減るのだ!」


 俺は力を込めて言い放った、ついでに強調する為に机をドン!と叩く、うむ手が痛い。


「「「そりゃあ当たり前ですよ」」」


 昔の日本は貯金してたら将来安泰だった、貯金の利子が凄かった。今みたいに銀行に預けたら手数料で目減りする等と言うことは無かった。いやまあ、どうでも良いなそんな事。


「ならば問おう!どうすれば良いと思うのか!」


 生意気な事を言うので質問に質問で返してやったぜ。議論としては無意味だが、自身の無自覚や無知を知らしめるには効果的な方法だ。テレビなんかで自称知識人が好んで使う手段だ、相手の知能が高いと返り討ちに合う行為だ。


「「「・・・・・・???・・・・・・」」」


 ふふっふ、分からない様だな助かった。正解されると格好がつかない所だった、計画を推進するためにはリーダーシップを取らなくては成らないのだ。3人寄れば文殊の知恵って言うが、あれは優秀な人間が集まればって言う前提条件が有るのだ、馬鹿が3人集まっても3倍馬鹿な考えになるだけなのだな。今の政治家を見てれば誰にでも分かる事だろう。


「良いか、金を貯めるのは事業を始める為だ!そして俺の目標は・・・・・・」


 ここで溜を作る。簡単に言うと軽く取られるのだ。なるたけ有り難られる様に言わなくてはな、俺には信用が無いようだからな。


「「「・・・・・・ゴクリ」」」


「金に金を産ませるのだ!」


「そんな馬鹿な!!!」

「金が金を産む訳ないじゃないですか!」

「無理です!坊ちゃん!」


 フヒ~、抽象的な表現が不味かったのかな?俺の評価が下がった様だ。やっぱり計画書でも作って皆に見せながら説明したほうが良かったかな?それとも黒板使って説明しようかな?


「あのな~、鶏が卵を産むように増やす訳じゃないぞ!貯まった金で商売したり、貸して利子を取って金を増やすって事だからな!」


「「「お~!!!成程。さすが坊ちゃん」」」


「オマケに実家が貴族なんだろ、貴族の立場や領地を使えば金儲けの方法は幾らでも有るはずだ!」


「「「な~んだ、じゃあ私たちは安泰ですね!坊ちゃん」」」


「ドアホウ!実家が没落したら借金取りに追われて全部パーだぞ!お前ら少し危機感を持て!」


 こいつ等全然危機感が無い。バブルの頃の日本人を見てるようだ、毎年景気が良くなって生活が良くなると思ってやがる。そい言えばあの頃って1杯1万のラーメンとかテレビでやっていたな、ラーメンに伊勢海老とかアワビが載ってたんだぜ!馬鹿だろ?地価とかも物凄く上がっていた、実際に住んでる人間からしたら固定資産税が上がるだけで迷惑なのだが、転売屋と政府が儲かるので、それが良い事に様に言ってたな。まあ人間なんてこんなものかもしれんな、右肩上がりとかいう経済学の戯言を信じる奴の多い事と言ったら愕然とする。閉鎖された空間で無限に成長する訳ないのは普通の知能が有れば分かるハズなんだがな、経済学者ってのは錬金術や魔法を信じているのだろうか?


「いいかお前ら!元手は節約した金から出す!金に成りそうな商売を考えて来い。期限は3日だ」


「「「はい!!!」」」


 俺の剣幕に押されて3人は素直に返事をした。だが俺は期待していない、そんな考えが有ったら今の地位にぬくぬくとしているハズは無いからな。だが、人間って追い詰められなくては中々本気を出さないものだ俺は彼らにプレッシャーを掛けて本気を出して貰いたいのだ。なにせ俺の将来が掛かっているからな、自分が楽になる為なら何と思われようが構わない、俺が安泰になったら良い人をやってやろうでは無いか。余った金で慈善事業をするのだ、まああれだ。金で評判を買うって奴だ、金持ちがよくやってるよな。


 会議が終わったので俺は風呂に入って、勉強して運動して寝た。健康が一番大事だからな、金持ちになる前に病気で死んだら馬鹿らしい。

 

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