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チート能力は親の金でした  作者: ぴっぴ
第3章 ゴールド無双編
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坊ちゃん夫婦の共同作業

 嫁の騎兵隊100騎が来てからは続々と援軍がやって来る様になった。嫁に遅れてやってきたのは装甲荷馬車に乗った兵士300人、次の日には装甲荷馬車20台と工兵100人がやって来た。後はもう一人の嫁が来ればゴールド領の全軍が集結する事になる。俺の領はパパスのグラハム領の外れに有るので兵士の数は少ないのだ、但し装備の質と兵士の練度は最高クラスを誇っている。

 パパスのグラハム伯爵領の情報も腹ペコから聞くことが出来た。現在は王都に対する不満が大爆発中でグラハム領の領内は戦争準備を行っているそうだ。つまり食料の確保と兵士の装備品を増産してる最中って事だ。そしてグラハム領の王都への造反によって王都も大慌てをしている状況だそうだ。そしてもう一人の嫁であるマミ先輩は嬉々としてグラハム領の周りを味方に引き込んでる最中なのだそうだ。


「ふむ、状況は有利だな」


「うむ、マミ先輩が頑張って味方を増やしている。私がゴールド領を離れる時点で既に王国の3割がグラハム伯爵の味方になっていたぞ。味方が5割になったらこっちにやって来るそうだ」


「あの人は前からあ腹黒だったからな、今頃大笑いしながら王国転覆を企んでいるだろうな」


「うむ、毎日楽しそうだったな。私は近くに居ると怖いから直ぐに来たのだ」


 元々王国は評判が悪かった、特に最近は国に治める税金が上がったのだ。普段の税金が農産物の25%だったのが今は40%になったのだ。普通の領地は国が25%で領主が25%、つまり出来た農産物の半分が税として取られるのだが。現在は農産物の65%が税で取られる状態だった。当然農民たちは不満を領主にぶつける訳だが、領主は別段儲かってる訳でも無く不満をぶつけられるだけの状態に文句が有る訳だ。

 元々領民を守っているのは領主なのだ、王都の王族はただ金を取るだけの無駄な存在なのだ。特に最近は隣の国に侵略戦争をふっかけて余計な税金を取るので皆不満を持っているのだ。


「もう王国も長くないな。予想以上に早くひっくり返りそうだな」


「そうだな、平和が長く続きすぎた様だな。コネで上に上がったボンクラ共が政治をやっているので滅茶苦茶になっている様だ」


「坊ちゃん、王都の連中ってそんなに馬鹿なんですか?」


「馬鹿というより周りを見ないのだな。王都の政治にしか興味が無いのだ、自分たちが寄生虫だって事を理解してないのだ。だが領主は領民と伴に暮らしているので色んな事に敏感だからな、領民が豊かになると自分たちも豊かになるから領民が豊かに成るように意外と真面目に働いてるのだ」


「成程、坊ちゃんって真面目だったんですね」


「グラハム領は他所より税金を安くして開発に力を注いでるからな。ハッキリ言って王都で一番税金が安くて暮らしやすいのはゴールド領だと思うぞ」


 ゴールド領とグラハム領は税金が安い。国に治める税金が25%なのは仕方無いが領主に治める税金が15%なので半分以上が手元に残るのだ。これによって領民は必死に働くので他の領より生産性が非常に高かった。

 初めは僻地で領民が少ないので人集めを目的に税金を安くしていたのだが、生産性が非常に高いので結果的に税金が多く集まって好景気に成っていた。それに以前より食料自給率100%を目指して居たので現在は食料自給率300%、塩自給率400%を誇っている。つまり俺達のグラハム領は単独で存在出来る強力な場所なのだ、何時でも王家から離反出来るのだ。グラハム領は移民もドンドン増えてきて現在の人口は100万を超える程に成って強力な領地になっている。王国全体の人口が1000万人程なので王国の人口の1割が住んでいる事に成っているのだ、これを脅威と捉えて王都は隣の国を侵略し始めたのかもしれないが結果として王国は弱体化してると言う皮肉な状態に陥っていた。


「で、私は何をすれば良いのだ。要塞を落とせば良いのか?」


「俺達の装備は目立つから王都への直接攻撃は駄目だな。ここら辺の領地を残らず分捕ってくれ、スマイルちゃんの領地を増やすのだ。そして辺境を統一して新型要塞を攻める」


「ふむ、汚いな・・・・・・自分の兵士を使わずに戦争をするのだな」


「汚くない!作戦だ!」


「フハハハ流石我が夫!その姑息な作戦を手助けしてやろう。私は良い妻だからな!」


 凄く嬉しそうな顔で俺の嫁が親指を立てていた。此奴は元々脳筋なのだ、何故か戦いこそ人生と思っている変な奴だった。もう一人の嫁は実家で嬉々として王国の転覆計画を進めているらしい。そして俺は王都の補給を襲って物資を分捕っている、考えてみればとんでも無い事をしているのではないだろうか?いやまあ気のせいだ、俺は悪くない。これも平和の為なのだ、取り敢えず平和のためとか領民の為と言っておけば問題ない、これが現実って奴なのだ。


「それじゃ明日から忙しいぞ、頑張ろうな」


「フフフ、これが夫婦の共同作業って奴だな!」


 俺達夫婦の物騒な共同作業が始まった。手始めに王都の補給物資襲撃を俺が、辺境の侵略・・・・・・違った統一を嫁がする事になった。



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