表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
チート能力は親の金でした  作者: ぴっぴ
第3章 ゴールド無双編
35/44

坊ちゃん嫌がらせを開始する

 隣国の兵士を砦に吊るして1日目。最初の30分程は元気が良かったが、逆さまに吊るしているので直ぐに皆ぐったりして来た。段々弱気になって来ている様だ、これを見ても隣国の兵士の練度が低い事は見て取れた。捕虜になった場合は出来るだけ快適に過ごしながら破壊工作や脱走するのが通常の兵士の役割なのだが、こんな簡単な事すら知らない様だった。因みに俺が捕虜になったら出来るだけ協力的な態度で相手を油断させて脱走するだろう、勿論俺の兵士たちには捕虜になった場合の訓練もしてあった。


「なんとも情けない兵士達ですな」


「そうだな、弱すぎる。こんなのだから王都に侵略されるんだろうな」


「どうです坊ちゃん、王国の次はここも支配しますか?」


「面倒だから要らん!教育に金が掛かりすぎる」


 優秀な兵士を育てるのには金と時間が掛かる、それに戦争は資源がどんどん減っていくから出来るだけしたくない。侵略されれば迎撃するが自分からやろうとは思っていなかった。今回は王都が俺に対して戦争行為を開始したから仕方なく行動しているだけなのだ、あいつらを野放しにしておくと俺に不利益が有るから排除するのだ、おれは王になんか成りたくない。ごく普通に平和に暮らしたいのだが、王や上級貴族が他の国に喧嘩を売ると俺も巻き込まれるから迷惑なのだ。


 次の日に森の中から使者がやって来た。仲間を開放して欲しいのだろう。


「で・・・・・・、どういった要件だ?」


 森からリーダーらしい人物が砦に交渉しにやって来た、流石に仲間が逆さまにぶら下げられているのを見て無視出来なかったのだろう、ここで見捨てれば仲間の印象が悪くなるからな。


「人質を開放して貰いたい、金なら払う」


「金は要らん。沢山持ってるからな」


 人質の開放を要求しに来たリーダーは俺の返事を聞いて困っていた。人質をとった場合は普通なら金か物と交換するのが普通なのだ。わざわざ手間を掛けて捕まえた人質を殺す事は無いのが普通なのだ、だから人質になった連中は余裕が有ったのだ。しかし、金が要らないとなると話がややこしくなってくる、相手の要求する物が払えなければ人質の命の保証が無くなってしまうのだ。


「ならば何が欲しいのだ?」


「ここら辺を治めている領主と取引したいのだ、王都を追い払う手助けをしたい」


「何だと、我々の仲間になるつもりか!」


「仲間には成らない。あくまで手助けをするだけだ」


「同じじゃないのか?」


「違う。領主なら分かるはずだ。分からなければ分かる奴を連れて来てくれ」


「そうか・・・・・・俺には良く分からないな・・・・・・領主には話してみよう」


 仲間を助けに来たリーダーに人質は全員返してやった。喜んで帰って行ったが俺の行った事の意味は分からなかった様だ。ここらの領主が馬鹿だった場合は協力関係は難しいので単独行動で王都の妨害をしなくては成らないだろう、馬鹿な味方なら居ない方が戦い易いのだ。

 それから俺達は彼らから食料を売って貰う事にした。森の中で食料を調達するのは難しいのだ、特に敵がいる森の中で狩りをするのは危険過ぎるので、彼等の狩った獲物を金で買う事にしたのだ。


「ワハハ~!どんどん持って来るのだ。幾らでも買ってやるぞ」


「良いんですか坊ちゃん?こんなに高値で買って」


「構わん!金なら有るのだ」


 森で採れた果物や獲物を高値で買ってやったら、彼等は毎日沢山の獲物を持ってくる様になった。ここら辺は現金収入の少ない貧乏な地方だった様だ、彼等は現金が入って税が収められるので戦争等そっちのけで毎日狩りに勤しんでいた、そういった訳で俺の砦が攻められる事は無くなってしまった。俺は敵から金払いの良いお得意さんにパワーアップしたのだ。


「司令官さん、今日は熊を狩ってきた。買い取ってくれ」


「よっしゃよっしゃ、今日は皆で熊鍋にしようじゃ無いか」


「それなら俺達は酒持ってくるわ!」


 それからは毎日砦の中で宴会である、敵も味方も入り乱れて腹一杯飯を食って飲む毎日となった。段々楽しくなってきたが俺は本来の目的を忘れた訳では無い宴会をしながら情報収集をしていたのだ。


「何だって、金よりナイフや矢尻が欲しいのか?」


「そうなんだ、ここらじゃ鉄製品が無いんだよ。金はもう充分だ今度はナイフに変えてくれ」


 情報収集の結果ここら辺では鉄製品が不足している事が分かった。道理で彼等が石ばかり投げてくる訳だ、鉄の矢尻が高価なので持って無いのだ、それで兵士達も弱いのだ。革の鎧と石の武器で戦争をするのはかなり無理が有る、王都の兵士は大して強くは無いが一応鉄の盾や武器を持っているので彼らよりは強いのは当然だった。

 その情報を手に入れた俺は早速次の手を打つことにした、自分の領地から鉄製品を持ち込んで彼らに売ることにしたのだ。勿論高品質な鉄製品を売ることはしない、品質を落とした俗に言うモンキーモデルを彼らに売りつけて王都の妨害をする予定をなのだが自分の領地からここまで遠すぎるのが問題だった。領地から急いで来ても3週間も掛かるので急に彼らを武装するのは無理だった。まあその分王都から兵士や物資を運ぶのにも時間と金が掛かるのでこの紛争は遅々として進まないノンビリした戦争になっていた。


「どうします?坊ちゃん。鉄の武器を与えるのは危険ではないですか」


「王都の兵士と互角に戦える装備を売る事にしよう。勿論俺達が使っている高品質な奴は売らないつもりだ、それに彼等は戦い方を知らない様だから教育が必要だな」


 彼等は戦争の仕方をまるで分かって居ない様だった。砦を少人数で攻める様な無謀な事を平気でするのだ、砦を攻めるにはそれなりの兵力や武器が必要だということも知らないのでは戦争に勝てる訳は無いのだ。そして彼等が負けると王都の連中が喜ぶのでムカツク訳だ。


「よ~し、お前ら集合!」


「「「なんだ、なんだ?」」」


「今からお前たちに戦争の仕方を教える!」


「「「うへ~」」」


 嫌がる連中を捕まえて先ず教育だ、10人に一人のリーダーを決めさせて俺が座学をする事にした。残りの90人と砦にいた100人の兵士達は隊長に鍛えて貰う事にした。基礎体力は有るみたいなので3ヶ月位で王都の一般兵位にはなると思う、後は戦略で何とかする予定だ。何ともならない場合は逃げれば良いだけなので非常に気楽だった。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ