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チート能力は親の金でした  作者: ぴっぴ
第3章 ゴールド無双編
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よろしい ならば戦争だ

「いたいけな少女を金で買う悪人め!決闘だ!」


 俺は学園で昼飯を食っていたら決闘を申し込まれてしまった。それも学園の1年生にだ。


「何の事だ?」


「貴様の悪行は全て聞いたぞ!私が悪を成敗してやる!」


 体格は良いが頭は悪そうな餓鬼が俺に喧嘩を売ってる様だ、餓鬼の周りには上級貴族の子供達がニヤニヤ笑っているので、多分この餓鬼は騙されて俺に喧嘩を売ってるのだろう。


「決闘ってさ、お前貴族なの?」


「男爵家の長男、エドガー2世だ!」


「長男は貴族じゃないぞ、跡を継いだら貴族だけれどな」


「黙れ卑怯者め!私が怖いのか」


「はいはい、怖い怖い」


 決闘とは貴族同士の争い事だ、俺は貴族だが相手は男爵家の長男、つまり唯の平民だ。おまけに下級生だから俺が勝っても自慢にも成らないのだ、俺に決闘するメリットがまるでないのでガン無視だな。


 いくら挑発しても俺が怒らないので男は困ってるようだ、周りの貴族の連中も呆れている。金持ち喧嘩せずなのだ、俺は得にも成らない喧嘩はしないのだ。だが少し頭に来たので周りの貴族の実家には少々嫌がらせをする事にした。俺の領地から採れる塩や工芸品の値段を倍にしてやるのだ、文句が有るなら自分の子供に言えって奴だ。


 俺の実家に対する嫌がらせが相当こたえた様で、一時すると上級貴族の餓鬼共が俺をすごい目つきで睨む様になって来た。勿論俺はそんな事を気にするような神経は持ち合わせていない、ザマ~見ろとしか思わなかった。そうこうしていると攻撃の矛先が俺の嫁達に向かう様になって来た。


「金で股を開く淫売が!」


「何だと貴様!」


 この間の男爵の長男が腹ペコに喧嘩を売っていた。何かを言われて黙っている様な腹ペコでは無いのでカンカンに怒っていた。しかし、言った台詞が酷すぎて周りの上級貴族の連中まで青く成っていた。相手を淫売とまで言い切ったのだ、これは腹ペコの父親のシルバー男爵に喧嘩を売っただけではなく婚約者の俺と俺の両親にも喧嘩を売ったに等しい行為だった。


「おっ!おいエドガー、言いすぎだぞ!」

「何でだ!お前らも淫売って言ってただろうが!」


「貴様ら許さんぞ!決闘だ!」


「待て!腹ペコ!」


 言い合っている両者の間に俺が割って入った。上級貴族たちは何故かホッとしている様だ、俺が喧嘩を買わないって思っている様だな。


「何だ臆病者!文句でも有るのか!」


「当たり前だ!その喧嘩、俺が買ってやる!」


「面白い!何時でも決闘を受けてやる!」


「宜しい、ならば戦争だ!グラハム家はエドガー男爵に宣戦を布告する」


「行くぞ腹ペコ!戦争の準備だ。蹂躙して皆殺しにしてくれるわ!」

「おう!エドガー男爵家を歴史から消してくれるわ!」


「「「「「え~!!!!」」」」


 周りの連中と男爵の息子が青く成っているが知ったことでは無いな。決闘等と言う子供の喧嘩を俺がする訳無い、俺は殺るときは徹底的にやるのだ、グラハム家の底力を見せるいい機会だ。田舎の成金貴族と馬鹿にしている連中にグラハム家ゴールド子爵の本当の姿を見せてやろうではないか。最新の兵器たちと金に物を言わせて集めた兵士の強さを見せてやる。エドガー男爵領など3日で地図から消し去ってやるのだ。


「良々、大分集まってきたな」

「うむ壮観だな、我が軍団は」


 現在グラハム領から兵士達が続々と集結している所だ。事情を話したらパパスとママスが嫁の悪口を言われたので激怒しているのだ。「存分にやるが良い!息子よ」「ぶち殺して差し上げなさい!」と言う両親の有難い言葉を頂いた俺は着々と準備中だ。

 相手のエドガー男爵家は領民全部で5千人程のちっぽけな領主だ、兵士は最大で千人程度だろう。そして俺が集めている軍団は重騎兵3千騎、軽騎兵7千騎、歩兵2万人、補給部隊1万の大軍団だ。ハッキリ言ってオーバーキルだが男爵を焚きつけた上級貴族達もついでに叩き潰してやるのだ。


「ゴールド様、使者が参っております」


「ほっとけ!無視だ!」

「都合が悪くなったら上級者に泣きつくとは、ホトホト見下げ果てた連中だな」


 俺が軍団を集めて戦争の準備を始めたらエドガー男爵は使者を立てて泣きついてきた。それでも俺が折れないと伯爵や侯爵まで使って戦争を止めようと毎日使者を送ってくるのだ。


「フハハハ~!運が悪かったなエドガー男爵。お前は俺の生贄となるのだ」

「フハハハ~!結婚前に華々しい武勲を添えてくれる!」


 脳筋の俺と腹ペコはやる気満々だ。決闘をすると俺は負けるので絶対にしないのだ、だが戦争ならば話は別だ、俺の集めた軍団と新兵器は無敵なのだ上級貴族達にだって負けることは無い。尤も俺は秘匿兵器をたくさん持っているが今回は使わない、もっと強力な相手が出てきた時に俺の秘密の基地から秘匿兵器が続々と出てきて相手を蹴散らすのだ。例えば王家とかな!


「ゴールド君、王家からも使者が来てるわよ、これは無視すると不味いわよ」


「ふ~む。いっそのこと王家毎踏み潰しましょうか?行けると思うんですけど」

「ふむ、面白そうだな!やっちまうか?」


「駄目よ、まだ早いわ。後5年有れば楽に勝てる様になるわ!」


「成程、今でも勝てるけど被害が大きそうですね先輩」


「そうよ!共倒れになったら上級貴族が喜ぶから嫌だわ。5年くれたら私が王国の男爵家の半分は取り込んで見せるわ」


「先輩、真っ黒な計画ですね。でも俺は王とか成りませんからね!」

「中々黒い計画なのだ、おまけに上手くやりそうだから怖いな」


 先輩が今はまだ早いって言うので多分そうなのだろうな。秘匿兵器を出せば今でも王家如きに遅れを取ることは無いがグラハム領もかなりの損害が出るだろう。やっぱり此処は我慢してグラハム領の力を貯めた方が良いようだな、仕方無いな。俺は更に新兵器の開発を加速させようと思った、別に王に成りたいわけじゃなくて王家にも自由に逆らいたいからだ。


「まあ王家が言うなら仕方ないな」


「恩に着るぞゴールド卿、何悪いようにはせん」


 今回の使者として、王家から第1王子が来たので俺は渋々戦争を諦めた。一応王家の顔を立てたのだ、多分第1王子は実際にグラハム領の兵士の質を見に来たのだと思う、男爵家を助ける事に大した意味はないからだ。最近王家や上級貴族はグラハム家を警戒しているのだ、だから俺に色々なチョッカイを掛けて来ているのだ。

 

 結局、今回の原因を作った男爵の長男は首が物理的に飛んで、父親の男爵領は廃領され王家に吸収された。そして周りで男爵の長男を煽っていた上級貴族の子供達も廃嫡されて学園から消えてなくなった。

 ゴールドに敵対すると滅び、仲良くすると栄える事に周りの人間が気づき始めたのは大体このときからだった。

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