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チート能力は親の金でした  作者: ぴっぴ
第1章 学園入学編
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屋台の利益

 さて屋台を開いてから1ヶ月。今日は屋台の儲けを分析する日だ、凄く楽しみでもあるが心配でもある。なにせこれによって俺の将来が決まるかも知れないからだ。ラノベの様にウハウハで儲かれば良いのにな。


「何だと!もう一度言ってくれ!バーグ」


「ですから、1ヶ月の利益は9万5千ゴールドです」


「ひえ~!!!150万ゴールド掛けて始めたのに、たったの9万5千ゴールド・・・」


「え~、因みに仕込みは私とマリーがやってるのでタダです、人を雇えば儲けはゼロですね!」


 なんと俺の異世界楽チン計画は始めたばかりなのに失敗しそうだった。ラノベでは儲かるハズなのに現実は甘くなかったのだ。まあ当たり前だな、コンビニなんて家族をタダでこき使ってやっと食っていける程度だからな、屋台がそんなに儲かるわけないのだ。問題ない、想定内だ、計画道理だ・・・・・・アワワワワいったいどうすれば?損切りかな?始めたばかりだけど撤退するかな、損は少ないほうが良い。でもなんかカッコ悪いな・・・・・・嫌々カッコで飯は食えん。

 俺は色々考えていた、方向転換は早いほうが良いのだが直ぐに辞めると俺の信用が無くなってしまうのだ、元々俺に信用が無いから良い様な気もするが屋台には多少の約得が有るのだ。


「よろしい、報告有難うバーグ君。予定道理だ、問題ない」


「こんなので良いのですか?」


「良いのだ、薄利多売を目指しているからね。では2号店の準備を始めてくれ、私はバイトを確保する」


「「「分かりました」」」


 報告を受けて動揺したが、何とか使用人の前では踏みとどまった。部下に動揺を与えては指揮官失格だからな。ここはさも順調なフリをするのだ、ここが指揮官の能力の大事な所だ。まあ、この世界もそんなに甘くないって事が分かっただけ良い勉強になった訳だしな。


 そして次の日の学校の昼休み。俺は美女達に囲まれて昼飯を食っていた。別に俺がもてている訳では無いのだが、男どもの視線が痛い。彼女達は俺が屋台の売り子として雇っている美人さん達なのだ、売り子は美人の方が売れやすいって理由でハラペコやマミ先輩に紹介してもらったのだ。


「え~、皆さん。お集まり頂いてありがとうございます。ハンバーガーの屋台2号店を出すことになりましたので宜しくお願いします」


「こちらこそ宜しくお願いしますわ、坊ちゃん」


 学園に来ている者が皆金持ちって訳ではなく、貧乏な者も多数いたのだ。まあ、小遣いが欲しくてバイトしてる人も居たようだが。このバイト募集のお陰で俺はこの学園に知り合いが増えた、それも女ばかりなので俺に対する男共の風当たりは更に強くなった。


「ぼっちゃま。期待してるぞ!どんどんハンバーガーを売ってやるからな」


 ハラペコは俺の屋台に人生を賭けているのだ。暇が有れば屋台で売り子をしている。先輩のマミさんもバイトの女の子のまとめ役をしているようだ、つまり俺は彼女達の為にも屋台を辞められない状態なのだ。損切りで屋台を辞めたらハラペコやマミ先輩に何と言われるか分からないし、女に陰湿に虐められると辛そうだ。


「で、制服はあれで良いのか?」


「可愛くて良いと思いますわ」

「皆の評判は良いぞ。お客さんにも評判良いしな」


 屋台の制服はマンマ某ハンバーガーチェーンの制服と同じにした。この世界では結構目立つので客受けは良い様だ、特に若い男に受けてる様だ、あれでもこの世界ではスカート丈が短くて多少過激なのだそうだ。そしてバイトの女の子には制服貸与って所と、男にモテるって所が受けてる様だ。


 そして学校が終われば俺はダンジョンに潜りゴブリン討伐へと向かう。この1ヵ月でスライム討伐は飽きてしまったのだ。それに金を稼がねばならんのだ、経営者って大変なのだ従業員を食わせなくていけないからな。ああマジ、サラリーマンに戻りたい。


「うほ~!3000ゴールド発見!」


 ダンジョン地下3階で3匹のゴブリンを見つけた俺は棍棒片手にゴブリンに突っ込んでいく。従業員を養う為に今日も無慈悲な棍棒でゴブリンを討伐する。地道なトレーニングのお陰か金への執着心なのか知らないが最近の俺は好戦的なのだ。奇声を上げて突っ込んで来る俺を見てゴブリン達は棒立ちだ、どちらが魔物なのか最早分からない状態に成っている。俺の棍棒は血で滑らない様に持ち手に皮を巻いて先端は破壊力を増す様に鉄の棒を仕込んでいるのだ。重さは3キロ程度だがゴブリンを狩るには十分だ、棍棒なので後の整備もしなくて良いので俺のお気に入りだ。最近はゴブリンの血が染み付いて変な色に成っているがな。

 この棍棒で屋台の女の子の制服代を稼いでる訳だ、デザインが特殊なので高いのだ。あの子達の制服がスライムとゴブリンの討伐代金で出来ている事は内緒だ、何となく聞こえが悪いからな。


「坊ちゃんお帰りなさい、血まみれですね、早く風呂に入って下さい」


「おう、今日は20匹狩ったぜ。これで食って行けそうだぜ」


「だんだん貴族から離れてますよ坊ちゃん、元から少し変わってましたがね!」


 今の俺はF級冒険者から一つ階級が上がってE級冒険者に成っていた。冒険者ギルドではバーサーカーと思われてる様だが気にしない。剣や鎧は高いから買えないのだ、普段着に棍棒だから誰も貴族と思ってくれなくなって居た。自分でも無茶苦茶だと思うが、どうせ俺が何かやると無茶苦茶になるからしょうがないな。


「そう言えば俺って貴族だったな。それも実家が金持ちだったよな」


「坊ちゃんみたいな貴族は居ませんよ!頭がおかしいんじゃないですか?」


「そんな事ないぞ、学園に居る連中は貧乏人が多いぞ、貴族の子供もウジャウジャ居るぞ」


「へ~、貴族様達も内情は余り良くないんですね」


 因みにマミ先輩が金髪立てロールだったのも貴族のせいだった。彼女は男爵家の2女だったのだ。本人に言わせると政略結婚でどっかの金持ちの妾かなんかに成りそうだから自立したいのだそうだ。そしてハラペコは騎士爵の長女だった、女だから跡も継げないし学校で頑張って騎士団に入隊するのが夢なのだそうだ。皆それぞれ人生を抱えて生きている様だ。


「あっそうだ!坊ちゃん、来月領主様達がお見えになりますよ」


「えっ!領主って俺の親か?」


「当たり前ですよ、親じゃ無かったら変でしょう」


「まあそうだわな・・・」


 不味いな、俺は親の顔も知らないのだがな。どうやって誤魔化そうかな・・・。


 

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