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星の輝く頃に  作者: りん
思惑
14/45

善花

王妃張氏が誕生日を迎えた。その日、慶華は靖安君を連れて交泰殿に訪れた。正殿に通されると趙淑儀や外命婦、天月府夫人(チョンウォル)が王妃と雑談していた。

「中殿媽媽、ご機嫌麗しく」

「あら、楊良媛。それに靖安君まで」

王妃は両手を広げた。慶華は靖安君を一度、全尚宮に預けると彼女はそのまま王妃に靖安君を抱かせた。

すると天月府夫人が言った。

「鼻筋が通っていて立派な顔立ちですわ」

「そうね。目は良媛に似ているわ。女の子だったら大変な器量良しになるわ」

すると趙淑儀が言った。

「良媛の顔は麗華、翠娥という形容詞には当てはまりませんものね」

「何をおっしゃいますか。淑儀媽媽の方がお美しいですわ」

すると趙淑儀は頬に手を当てため息をついた。その仕草が艶かしい。

「枯れていく一方よ。愛されているうちが花よ」

「淑儀らしい言い方だわ」

王妃は靖安君を抱きながら言った。そこに盆を持った内人が現れた。

「淑儀媽媽、頼まれていた茶菓子をお持ちしました」

善花(ソンヌァ)ありがとう」

王妃は善花を見つめる。

「見かけない顔だわ」

「最近、笄礼(ケレ)を済ませたのです。気が利くので側仕えにしました」

すると思い出したかのように天月府夫人が言った。

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