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原案3 事故⇒異世界召喚②

属性の設定とかって作品共通になりがちですよね。


個別に決めると面倒なんで。

石造りの広い部屋。周りにははぐれたはずの乗客達がいた。無事合流できたようだと安堵する主人公。

周囲を取り囲んでいた兵士たちに案内され王の元へと向かう事になる。


・召喚された国

法の神を崇める宗教国家。国の規模としては小国。神より使わされた天使が国に祝福を与えている。王族はその天使の代行者として天使の力を行使できる。王族が任意の者に祝福を与える事で、聖属性のスキルを使える様になる。スキルは強化系、回復系、防御系、攻撃系の4つ。これにより、この国は兵士数は少ないが質が極めて高い。しかし、とある隠蔽された真実が……。


・属性

地水火風雷氷光闇の基本8属性の他に複合属性や特殊属性が存在する。


基本属性

火:攻撃優位 強化系の攻撃補助や回復魔法も僅かに存在する


水:回復優位 他属性に比べると万能 


風:補助優位 索敵や探知、行動補助などが豊富 回復は無い


地:防御優位 水と同じく万能 


氷:攻撃優位 妨害系の補助魔法も僅かに存在


雷:攻撃特化 強化系の攻撃補助が僅かに存在 


光:万能 最もバランスが良く擬似的な聖属性魔法も存在


闇:万能 回復以外はほぼ万能 影を利用した疑似的な空属性魔法も存在


複合属性

幻:光と闇の複合属性 精神や感覚に係わる魔法が多い


金:火と地の複合属性 鉱物を自在に操作できる 鍛冶師の憧れ ドワーフに多い


木:水と地の複合属性 植物を操作し擬似的な命属性魔法も使用可能 妖精種に多い


毒:地と闇の複合属性 薬物を操作できる 医師や薬師、錬金術師の憧れ


空:風と地の複合魔法 空間を操作できる 膨大な演算能力が必要


時:水と風の複合魔法 時間を制御できる 莫大な魔力が必要


特殊属性

聖:神や天使、一部の聖獣や神獣などが持つ属性 不浄を祓う浄化能力が特徴


邪:アンデッドや邪神、悪魔が持つ属性 他者を蝕む浸食性が特徴


命:生命の根源に干渉できる魔法 条件さえ揃えば死者蘇生も可能


竜:ドラゴン族の持つ属性 魔法としては竜言語魔法など


・国王

歴代の王の中でも野心的な人物。周辺の小国を束ねて大国に対抗しようと考えている。

使用魔力が足りず死蔵されていたという召喚のマジックアイテムを入手し、天使の魔力を使って召喚を実行させた。暗君という訳ではないが特権意識が高く、身勝手な考えをしやすい。ある事件で自失状態となり、勇者の存在に依存するようになっていく。


・王女

正室の娘。テンプレのハニトラ要員。勇者か覇王のどちらかを落とすように父に命じられていたが、覇王には相手にされず自分の好みだった勇者にターゲットを絞る。価値観の違いや精神的な未熟さから失敗を繰り返す勇者を陰からフォローする(失敗を隠蔽、改竄したとも言う)。だが、その結果勇者は失敗を糧に成長する事が出来ず、致命的な事態を引き起こしてしまう事になる。過保護なダメ男製造機。


・王子

側室の息子。その為か父よりは思考が柔軟。異世界召喚自体に思うところは無いが、その力は他国の侵略ではなく国内の発展に使うべきと考えている。合理主義者で無駄が嫌い。目先よりも長期的な利益を取るべきと考えており、主人公に忠告する事も。ある事件のあと父の采配に疑問を持つようになる。


・王との謁見

兵士たちに連れられて謁見の間に来た転移者達。王はこの国が天使の加護を受けた国であることを自慢気に説明する。そして、大国と渡り合うためには小国はまとまらなくてはいけない、そのために力を貸して欲しいと語る。召喚者達は元の世界に戻れないのか聞くが、答えは不可能。


今回使用された召喚術は『才能有る死が確定した人間』を呼び出すというもので、仮に戻れたとしてもその瞬間死が確定してしまうというのだ。ちなみに、これは召喚術としては良心的なものである。最も本来呼び出せるのは1人であり、何故こんなに召喚されたのか王自身も不思議に思っている。召喚される直前の光景を思い出し、帰還を諦める召喚者達。


次に身の振り方を考えるが、『このまま国に協力する』『国を出て自由に生きる』『まずは判断基準となる情報が欲しい』の3派に別れることに。最終的に基本的な知識やある程度の技術を得てから、改めて決める事になる。そしてメインイベントである職業とStのチェックが開始される。自分のStは自由に見れるが、他人のStは解析系スキルが無いと見る事は出来ない。王は解析用のマジックアイテムを用意し、転移者達のStを確認していく。


『拳聖』『剣王』『大魔導士』『聖者』『竜騎士』『聖騎士』『魔剣士』『魔獣使い』『精霊使い』などなど、レアな職業ジョブや2度3度と位階クラスが上昇しないとなれない高ランクの職業がズラリと並ぶ。もちろん全員がそうではないが、『鍛冶師』『薬師』『錬金術師』『付与術師』など有用なものばかり。特に圧巻なのはリーダー格の2人だった。少年は『勇者』、青年は『覇王』、どちらも数百年に1人生まれるかという最上級職であった。しかし、1人だけハズレ職を引いた者がいた。そう、主人公の『契約者』である。


次にStとスキルのチェックが行われた。そこでも主人公は期待外れと見なされる。Stは平均で、持っている固有スキルは最大MPが無限の代わりにMP0という意味不明なもの。実はこの世界では契約のシステムは未だにブラックボックス状態で、アイオーンのような神や高位霊的生物たち以外は『契約の器=最大MP』という事が一般には知られていないのだった。アイオーンは主人公の能力を制限すると同時に高度な偽装もかけていた。マジックアイテム程度では主人公の本来のStを見破る事は出来なかったのだ。


・勇者

高校生くらいの少年。善良でお人好しで正義感が強く、性善説の信奉者と言える性格。

思惑はどうあれ、死にかけた自分達を救ってくれたとも言える王国に協力する事を選ぶ。

かつての世界の価値観を引きずっているため、人の悪意や醜さなど負の感情や暗い面に鈍感。

その為、甘い判断でミスを連発するが王女が裏で隠蔽してしまうため、本人はミスをしたこと自体に気付けなかった。増大する力に対し、精神面での成長が出来なかった彼は大きな壁にぶち当たる事になる。

優しい箱庭が崩れ去り現実と直面した時、彼の本当の勇者としての覚悟が試されることになる。


・覇王

20代半ばの青年。合理的で現実主義な性格。感情的で理想論的な勇者とは対極とも言える。

チームのリーダーやバーのマスター的な雰囲気を持ち、硬派だが威圧感があるわけではない。

王国とは袂を分かち転移者の大半と共に国を離れる。その後、外国で冒険者や傭兵として名を上げ、そのカリスマから独自の勢力を築き上げる。当然、大国や権力者からは危険視されるが、逆に敵の敵を味方にすることで勢力を伸ばしていく。そんな彼が目指すのは解放者か庇護者か、それとも破壊者か。


・国からの依頼

MPが0なので魔法も使えず、Stが低いため訓練にも付いて行けない主人公。契約を結ぼうにも都合良く相手がいるはずもない。役立たずと冷たい目で見られるようになる。だが、当の本人はそんな事は気にも留めず、貪欲に情報を収集する。アイオーンの知識との齟齬もあるが、情報の隠蔽や改竄などどの世界のどんな国でも多少はやっているのだろうと割り切る。王女は勇者にベッタリとなり、覇王は上層部に危険視され始める。


ある日、主人公は偶然【聖櫃】のスキルについての記述を見つける。それは人間では使用できない様な魔法具や魔法実験、大規模儀式に【聖櫃】の能力者を部品として接続する事で成功率を上げていたというものだった。多人数で行う儀式などは魔力の同調が難しくロスが出る事は避けられない。しかし、【聖櫃】に一度魔力を注ぎ込むことで『一人の魔力』に変換でき、ロスを無くせるというのだ。ただし、【聖櫃】にかかる負担は桁外れに大きく、事実上の生贄であるということだった。嫌な予感がする主人公。

そして予感は的中する。ある日、主人公の元に王子が訪れ切り出した。


「父はお前に天使と契約させようとしている。しかし、成功率は低く、その場合は他国に売り払うつもりだ」


王子からすれば王の判断は拙速すぎた。そもそも職業にしてもスキルにしてもレア中のレアであり、情報自体が少ないのだ。使えなそうだからという理由で切り捨て、後で後悔したのでは取り返しがつかない。

天使は強力な結界で包まれており、そもそも意思の疎通を図れるかも疑わしいのだ。他国に引き渡す事は確定していると言えた。王子自身も主人公に話したからと言って如何こうなるとは思っていない。ただ、できる限り伝えて誠意を見せておいた方が良いのではないかという打算もあった。流石に『ほぼ間違いなく生贄として使われます』とは言えなかったが。


一方で主人公は内心で狂喜乱舞した。この世界で数少ない高位存在。しかも最高神の一柱であった法の神の眷属。是非とも契約を結びたい。その内、こっそりやってやろうと思っていたのだが、向こうから言い出してくれるとは。王子の複雑な内心を気にすることなく、主人公は天使の元へ向かう事になる。


歴史にもしもは無い。だが、もしも。王が天使との契約に成功するかもしれないと思えていたら。もしも国の上層部の誰かがこの国の真の歴史を、国と天使の真実を知っていれば。この国は天使という象徴にして力を失わずに済んだのかもしれない。


③へ続く

長いけど次でOP設定はラスト。


国と天使の真実とは?


わりと予想つきやすい設定です。

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