産まれる→貴族のはずじゃ…
現在俺はなんか水の中をぷかぷかしてます。
でも苦しくはありません。
なんか楽しい。暗い気持ちが全部吹っ飛んだ気分♪
もう希望しかないよ。
っな訳あるか!
なんだよもう一回って!もういいって人の世の中とか。
ゲームの世界でもどうせ才能だろ?まず転生物の小説ってチートもらうから楽しそうだけど冷静に考えるとおかしいよな。
普通に生まれる訳なのにチートなんてあるわけ無いじゃん。
それなのに殺さないと殺される世界とかマジ無理俺詰んだ。
とか最初は考えてたよ。
でもねどのくらいかわかんないけどずっとこの水の中にいるんですよ。
流石にもうなんでもいいから外に出たいよ。
なんか水減ってきたな。
って吸い込まれてるし。
そんな狭いとこ通れないから!
頭痛いってマジ無理。
潰れる、潰れるから。
「おぎゃーおぎゃーおぎゃー」
「産まれましたよ。元気な男の子です。」
「ハァハァ…やっと産まれたわね。これで私も夫に顔向けできるわ。」
今までは羊水の中だったようだな。
目の前で産婆さんだろうお婆さんと母親らしい美少女が喋っている。
そう美少女だ美女ではない。年は16くらいだろうか?
若いね。俺なんて18でも童貞でしたが?
赤い髪でタレ目の美人が母親なら俺は美形だろう。人生勝ち組に近づくな。一つ才能があるみたいだな。
ただ母よ胸には恵まれなかったようだな…
「シャロン、私の跡取りは無事産まれたのか?
あぁ〜良かった良かった。これで私も安心だ。」
なんかデブきたー!!
ヤバイすごいブッサイク。ヒキガエルを潰して顔中にブツブツ作って横に引き伸ばした感じの人間?って見た目のやつが入ってきたよ。
セリフからして父親だよな。美女とカエルとか俺どんな顔になるだよ?クソっせっかく人生easyモードだと思ってたのに。
「どれどれおぉ〜可愛い顔ではないかシャロンによく似ている。」
「いやだわ貴方ったら。そうね確かに外見は私に似た方がいいわね。でも貴方の様に魔法の才能に恵まれてるといいのだけど…」
母親はっきりいうな…
ってかこのカエ…父親は魔法の才能に恵まれてるのか期待大だな。
「そうだな。では確認するかステータスオープン。」
NONAME
level 1
体力 6
魔力 6
筋力 6
早さ 6
防御 6
特攻 6
特防 6
…絶対低いよなこれ。
やっぱり才能には恵まれないのか。まぁ貴族だし。三男って頼んだのに長男っぽいけど。
まぁ頑張って人並みを目指そう。
「爺!」
「はっ!ここに」
急に執事が現れた!
すごいなこの老人
「今すぐこの子供を捨ててこい!こんな出来損ないがわがホワイト家の子供だと思われてはいかん!」
待ってそれはやめてくれ確実に死ぬ!ちょっ母さんなんか言って!
「あなたどうか慈悲をください。この子どもは出来損ないでもわたしは悪くないわ!」
想像とちがーう!なに息子は?構わないの?保身に走るの?
「あぁ分かっている。これが悪い。だかお前はこんなのしか作れない能力かもしれん猶予は一回だあと一回子供を産めそれがこんなんだったらお前もさよならだ。」
ちち…カエルは俺をゴミを見るような目で見る。
糞アマは糞アマで俺を憎そうに睨んでいる。
あぁーそうかよ結局こんなもんだよ。
だが覚えてやがれ俺は死のうが絶対報復してやる!
「では捨ててまいります」
クソジジイがカエルにそう言って俺を抱えて転移した。
転移あるのかカッコイイな。生きれたら覚えよう。
「すいませんねお坊ちゃま。
私もこれが仕事なのでございます。ですが貴方には同情いたします。奴隷の身で出来ることなどほとんどありませんが孤児院の前にお捨ていたします。どこに捨てろとは言われてませんので…」
爺さん〜!ヤバイ優しさが心にしみる。泣きそうだ。
てか泣いてる!さっきからずっと泣いてる。
そして俺は名も付けられずに捨てられた。
それにしても俺のステータスひどかったな。
もう一度見とくか。本人が開くと何か変わるかもしれないし…
ステータス開け〜
NONAME
level 1
体力 6
魔力 6
筋力 6
早さ 6
防御 6
特攻 6
特防 6
スキル
特殊
支配者の素質
前世の記憶
異世界言語マスター
魔法
死霊魔法1
なんかスキルがあるな。
本人でしか見れないのか。
魔法は使えるがあのステータスじゃあな
まぁ詳細見るか。
支配者の素質
自らの配下全ての合計のステータスの千分の1を己のステータスに加える。
小数点未満は切り捨て。
また配下の成長率が1.1倍になり配下が獲得した経験値の一割を得る事ができる。配下の獲得経験値は減少しない。
前世の記憶
前世の記憶を持っている。
異世界言語マスター
ある異世界言語を自在に使える。
この世界で初めて聞いた言語を理解することができる。
死霊魔法
死体から自らの配下となるアンデットを作ることができる。
またアンデットに自ら持つスキルを付与することも可能。
下位の霊の召喚も可能。
この世界で最も嫌われ迫害の対象となるスキル。
…いや組み合わせは凄くいいけど最後の文。
俺はこの先どうなるのだろう。
そういうことを考えながらその日は外でねることになった。