気がついたら
俺はいま混乱している。
確か大学受験に失敗してこの先真っ暗だと思いながら
夜の山道を全力で奇声をあげながら疾走していはずだ。
なのになんで俺は今訳もわからい暗闇にいる?
あ~わかった!俺は死んだのか?
思えばつまらない人生だったな。
小さい頃は夢もあったし勉強も運動も人並みにできた。
いつからだろう?
何をやっても人並みにもなれなくなったのは。
クラスの中心で遊びにいかない日の方が珍しかった。
いつからだろう?
友達もいなくなり他人と喋る日の方が珍しくなったのは。
家族と楽しくはなし親を愛していたし親にも愛されてた。
いつからだろう?
家族が怖くなったのは。
いつからだろう?
目的もなにもなく生きているだけの人形のようになってしまったのは。
いつからだろう?
ただ何となく死んでもいいかもと思い出したのは。
俺だってなにも努力しなかったわけではない
部活で一番最後まで練習したでもレギュラーは他の奴が持っていき俺はベンチにも入れない。
勉強だって塾には行かせてもらえなかったから家で夜遅く家族がみんな寝てからもずっとしていた。でもテストの結果はいつも欠点ギリギリだった。
死んでしまったのならもう生まれ変わりたくはないな。
努力しても報われない。俺はもう疲れた。
分かれ道だ。
俺はいつから歩いていたのだろう?
まぁいいか。
左は下へと続く急流
右は上へと続く急流?これはどういう仕組みなのだろ。
分からないものは怖いな。
左にいくとしよう。
俺はこの時の事を本気で失敗したと思った。
下は現世へと続く道だ。
つまり転生への道だったのだから。