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作文  作者: 花見 福馬
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No 6

春夏秋冬


あの頃の二人には

ただ愛があればそれでよかった

道の向こうで君が手をふれば

ぼくの心は炎と燃えた


柔らかい春の光のなか

あの船に乗って出掛けるよ

知らない街に着いたとき

永遠の愛をそこから始めよう


その頃の二人には

手をとり駆け抜ける勇気もあった

星に願いを君が祈れば

ぼくの心に誓いが芽生えた


灼熱の夏の太陽の下

オアシスを求めて旅立つよ

喉の渇きが潤えば

優しい唄を君に贈ろう


それからの二人には

温もりとやすらきと束縛が生まれた

自由が欲しいと君がつぶやいた時

ぼくの心は暗闇に落ちた


天まで透かす秋の空さえ

虚しさを誘う色に見えるよ

心を満たす術があるなら

その理屈をぼくは探そう


現在の二人には

涙も情も笑顔さえ効力を持たない

右側の道を君が望めば

ぼくは迷わず左を向くはず


寒すぎる冬がやって来たなら

正直な心で春を待つよ

ぼくは何を望んでいるのか

わからないまま旅立とう


でも答えを探すつもりはないのさ

強がりのままのぼくでいるため

明日からの君の暮らしに

エールが送れるその日が来るまでは



















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