クリスマスと魔法使い
たしぎ はくさんからのリクエスト。感想にて。一応見納めです
ある昼下がりの大学構内。
そこには、いつもの三人組が楽しそうに話していた。
「だから俺はその時オーロラを出して本物と比べようとしたんだ。だけど出したのが小さすぎて全然比べ物にならなかった」
「本当にどこか抜けてるわね、レニー。私と別れた時も名前訊かなかったでしょ」
「その時は新聞持ってたから大丈夫だと思ったんだよ! なぁ?」
「お前自分でそれ燃やしただろ」
「サイテーね」
「ちょ、俺が悪いんですか!?」
そう言っておどけるのはレニー。この大学に入学はしていないので不法侵入も同然なのだが、堂々としてる姿のおかげでその事実に気づかれていない。
その隣にいるのはジェシカ。彼女はレニーに昔助けられ、その時の約束を胸に秘めて生活し、つい最近果たされたことに浮かれている大学生。あの時と比べて大人っぽくなってるため、今ではだいぶモテる。
そのジェシカの隣にいるのはアベル。彼はレニーとともに行動しているため、今もこうして振り回されている形となっている。
今の季節は冬。雪がちらつく日が多くなってきたこの頃。
彼ら三人は寒さがあるのにテラスで会話を楽しんでいた。
「そういえばレニー、アベル。試験はどうなったの?」
「「…………」」
「何? まずいこと聞いちゃった?」
あの日に聞いたことがどうなったのか気になって質問したのだが、彼らの沈み具合から見て触れてはいけない話題だったのだろうかと瞬時に気づいたが、遅かった。
なぜならすでに意気消沈しているから。いつも笑っている印象が強いレニーでさえ。
一体どういう理由なんだろうかと思案していると、アベルがポツリと漏らした。
「……終わってない」
「え? 終わってないの?」
「……あぁ」
「そっ、そうなの……」
少しばかり嬉しく思えたが、二人の発する雰囲気でそれは不味いかと声のトーンを落とす。
と、レニーはテーブルを叩いて立ち上がった。
「だぁぁぁ! な・ん・で、『試験の終わりは確認されていません』なんだよぉぉぉ!! 世界一周したのに終わってないってどういう事だよぉぉぉ!」
うがーー! と頭を抱えてブリッジするレニー。
そんな様子を見たジェシカは首を傾げ、アベルはため息をついて答える。
「お前が不用意に『これから行く世界の奴らを笑顔にしてやる!』と試験官に言ったからだろう。いくら一部を笑顔にしても、全体からしたら一部にすぎないんだから」
「そういうことかぁぁぁぁ!!」
勢いをつけて体を起こしながら叫ぶ。どうやら、自分の起こした事にようやく思い至ったらしい。
じゃぁ俺一生帰れないんじゃねぇかぁぁぁ! と再び頭を抱えるレニー。それを見たジェシカは、あまり変わってない彼に安堵し、まだこの世界にいるということに内心喜んでいた。
だからなのか、畜生どうすればいいんだよ……と項垂れるレニーに対し、ジェシカはその表情に頬を赤くさせるのを追加して「だ、だったら、私と一緒に……」と小声で言ったが、彼自身ショックで放心状態なため、聞こえていなかった。
そんな二人を同じ席で見ていたアベルは、お前が帰れないのなら、俺も帰れないんだがと思いながら、どこからか持ってきたカップに入っていた湯気が出ている黒い液体を飲む。
その液体から漂う香りに気付いたジェシカは、アベルの方を見て訊ねる。
「ねぇ。チョコレートを湯煎した奴そのまま飲んでる?」
「まぁ」
「道理で甘いにおいが……って、それどこから取り出したの?」
「魔法」
「……あっさりね、こっちは」
表情が変わらないアベルに、レニーと対照的だとため息をつく。その時、レニーは立ち上がって宣言した。
「こうなったらクリスマスに世界中の奴らを幸せにしてやる!」
「え?」
「そんでもって今年中に帰る!!」
「……」
堂々と宣言するレニー。その宣言を聞いたジェシカは元気をなくす。
その様子に気づかないレニーは、アベルに話を振る。
「つぅか具体的にどうすればいい!?」
「宣言してすぐに俺に話を振るのかお前」
「って、何呑んでいるんだよズルイ! 俺にも飲ませろ!!」
「自分で出せ」
「それは苦手だ!」
「じゃ、我慢しろ」
「無理だ!」
本当に子どものようだ……と相方のアベルは内心でため息をつく。こいつのお蔭で未だに俺も帰れないのだから、とも。
だが本当に嫌っているかというと、そうでもない。やれやれと首を振った彼は空いているもう片方の手からカップを現す。
「ほれ」
「サンキュー! あったまるわー」
何の警戒心もなく渡されたコップを受け取り口をつけ、ほぅっと息を吐くレニー。彼が飲んでいるのはホットミルクである。
しばらく二人は飲んでいたのだが、ジェシカが黙り込んだままだということに気付き、レニーがコップを置いて尋ねた。
「おいジェシカ。どうしたんだ一体?」
「……え、あ、な、なに?」
「寒いのか?」
「…まぁそうね」
「アベル」
「レニー」
「「じゃんけんぽん!」」
「負けたーー!」
「?」
いきなり始まったじゃんけんに負けてレニーが大げさにショックを受けるのを見て首を傾げるジェシカ。彼はそれに答えず「下手のもの呼んだら送還してくれ」とアベルに頼み、地面に両手をつけて「はっ!」と気合を込める。
と、そこから現れたのはドラゴンのあ――――
「バカか」
「でくしっ!」
――――たまの半分辺りでアベルが当人を蹴飛ばし、その召喚を取りやめさせた。
しばらく地面に顔をつけていたが、がばっと起き上がったレニーがアベルに抗議する。
「送還しろって言っただろ!?」
「一番楽な方法だろ」
「俺が痛い!」
「手が離せなかった」
「カップをテーブルに置け!!」
「寒い」
「それで暖をとってたのかよ!」
「ぷっ」
いつものようなコントに、先程まで暗かったジェシカが吹き出す。それを見た二人は顔を見合わせて頷き、席に戻ってから切り出した。
「なぁジェシカ」
「何?」
「俺達が印象に残ったクリスマス、聞きたいか? この世界で」
「…………えぇ」
「そっか。分かった」
そう言うと、彼はおもむろに語り出した。
何年前だったかな……たぶん、お前と別れてそれほど経ってなかったことは確かだ。
俺達はアフリカ大陸の……どこだっけ? あ、エジプト。そこにいたんだよ。いやもう暑くて暑くて堪らなかったね。夜は寒くて寒くて。
でも季節は夏でさ。おまけに砂ばっかりだった。仕方なく俺達はピラミッドの中を拠……
「ちょっと待ちなさい」
「なんだよ。まだ始まってすらいないぞ?」
突如として止められたことに不満を覚え、それをジェシカに言うが、彼女は何かに耐えるように目を瞑りながら「なんでピラミッドが出てきたの?」と聞いた。
「そりゃお前、俺達の先祖がこっちの昔の住人のためにあれを作って、そこで休憩できるようにしたからだろ?」
「いやいやいや。なんで墓なのにさらっと休憩所になってるのよ」
「面白いぜー? あそこの一番中枢で寝ると夜な夜なカカカカカカカカって音が眠気を誘って寝やすくなるし、時折火の玉が『お茶入れます』とか接客してくれるしよ」
「聞きたくない聞きたくない聞きたくない!」
「そんなに怖がるものか? なぁアベル」
「……」
レニーの言葉を想像したジェシカが耳をふさいで本気で嫌がっているのを見た彼は首を傾げてアベルに訊ねるが、彼はカップの中に入っているチョコレートをゆっくりと飲んでいるために黙秘。
ポリポリと頬を掻いた後、彼は普通に続けた。
で、そこを拠点として俺達しばらく生活してたんだけどな。観光がてら。だけどなんか空気が危険なモノだってことに気付いた俺達はどうしようか考えながら、結局観光してたんだけど。いやー時折寄ってくる子供たちに食料与えて手品を見せながら、悪いことした奴らを本気で追いかけて説教して魔法で怖い目に遭わせながら
「それもおかしいわよ」
「なんでだよ。当たり前の事じゃないのか? 悪いことしたらダメだって」
「……どの口がそう言うの?」
先程のピラミッドの話を本気でなかったことにしたおかげで立ち直ったらしいジェシカは、またもレニーのおかしな言葉に苦言を呈すが、本人はどこ吹く風。
ため息をつきながらなんで捕まってないんだろうと思っていると、レニーは笑いながら言った。
「いやーさすがにやりすぎたおかげで刑務所へ初めて行ったな」
「え、行ったの?」
「そりゃね。あの時が初めてだよな、アベル」
「……あぁ」
愉快そうに尋ねるレニーとは対照的に、アベルの声は低い。
一体どういう事なのかと思ったジェシカは、アベルに小さい声で訊ねた。
「(どういう事?)」
「(……スリの犯人グループを逆さ吊りにして縛り上げ、そいつらを訊問してたら俺達がリーダー格だと間違えられた)」
「…………」
随分過激な怖い目だと思いながらレニーへ向きなおすと、彼は未だに笑っていた。
頭の痛くなるジェシカだったが、そこからどうなったのか気になったために「続きは?」と訊くと、「よくぞ聞いてくれました!!」とテンションが上がったレニーは息が白いのを気にせずに続けた。
取調べとか受けてたけどよ、俺達只の被害者だって言い張ってるのにきかねぇんだよ。失敗したからその罰を与えたとか曲解しやがったからさ、ちょっとイラッと来てアベルに指示を出していた人物の経歴と名前と住所をネットにばらさせて報復したね。いやーあの時の警察の慌てようと驚きようと迅速さといったらなかったわ。その隙に逃げてきたけど。
「不本意ながら、な」
「……前々から思ってたけど、あんた達にこの世界の常識ってないの?」
「こっちにはこっちの常識があるから問題なし!」
「問題ありじゃない……」
自信満々、笑顔でのたまったレニーを見て、ついにジェシカは本気で頭を抱える。
そんな彼女を気にしないレニーは、「こっからがクリスマスの話になるんだぜ?」と明るく言って、続けた。
でまぁ逃げてきたんだけど、ほら俺達魔法使いじゃん? しかも試験中じゃん? だから笑顔にしてかないとなぁって気持ちになって歩き回っていたら、一人で寂しそうにしてる女の子いてよ。気になったからちょっかいかけたんだよなぁ。
で、とりあえず魔法使いであることを隠しながら少女と仲良くなって事情を聞いたら、なんかあそこでもいろいろ大変なんだってな。それに両親も参加してるせいで誰とも遊べないって言ってたからふと思いついたね。
これはもう、俺達の魔法の力で何とかするしかないでしょって。
「そう思ったが具体案がなかったな、お前」
「うっせ。どうせ俺は行動するタイプだよ!」
「……女の子」
「そうそう。13ぐらいで結構肌黒だけど、綺麗な奴だったよな? あっちの世界で見たクレオパトラみたいな奴」
「確かに」
「…………ちょっと待ちなさい。クレオパトラってもうこの世に存在しないはずでしょ? あんたら一体いくつなの!?」
「魔法使いは秘密が多いんだぜ?」
「……その余裕な顔に一発入れたいわ」
「それはやめてっ!」
そう言った後に咳払いしたレニーは、「そっから俺達は少女と遊びながらどうするか計画を練ってたんだよな。実行日は12月25日。聖イエス・キリストの誕生日までに」と懐かしそうにつぶやいた。
いやまぁ中東で紛争を目の当たりにしてたから別に問題なかったしそもそも俺達の世界もそんなんだったから特に感慨が湧くわけではなかったけど、やっぱりいいもんじゃねぇよな。人の負の感情っての云うのは。デモを見ながらそう思ってたね。
俺はバカだから世界平和を願おうにも具体案が出ない。だから現場で直接見る必要があったが……どうにも無理だな。考えが浮かぶわけがない。
アベルに聞いても見たが、結構辛辣な意見しかなかったんだよな。
それで途方に暮れていたら、ふと思い出したんだよ。聖イエス・キリストの誕生日。その日に別な人物も現れるって。
そう。サンタクロースだ。
もうそれで閃いたね。プレゼントを少女に渡そうと。それでもって、この国のデモをやめさせようと。
で、どうせなら雪降らせたいよなってことになってアベルに相談したらあいつため息ついてなんて言ったと思う?
やれやれ。ようやくバカがバカになったか、だってよ。酷くね?
ま、そのおかげで俺は決心してサンタクロースの格好を準備して、少女に出会って、クリスマスにプレゼント送ってやると約束して、さぁ準備万端。そんで本番に大量の雪降らせて、その女の子を両親に会わせ、アベルが雪でドラゴン造って人民襲わせて国が撃退して一時和解にまで持っていったんだよな。
「そんな感じでエジプトのデモは終わったんだよな。あの時に」
「今じゃ『聖の奇跡』なんて呼ばれてるしな」
「……相変わらずすごいことしてるわね」
語り終わったレニーはしみじみと当時を思い出して頷き、それに同意するかのようにアベルも腕を組んで頷く。ジェシカはというと、あまりにもかけ離れ過ぎた話に想像することを放棄した。
が、彼女は最も気になったことを質問した。
「ねぇレニー」
「ん?」
「その女の子と今も会ってるの?」
「いや会ってねぇ」
すぐさま否定された言葉に思わずジェシカはホッとする。それに対しアベルは何かに気付いていたようだったが特に言わず、手首をちらっと見てから「時間だな」と呟く。
「マジか」
「あぁ」
「…………今度は」
どこへ行くの? そう訊ねたかったが、不意にジェシカは黙る。
今その言葉を口にすると、彼らともう二度と会えない気がして。
席を立ち、背筋を伸ばす二人を見ずに俯くジェシカに気付いていたアベルは、「――――レニー」と呼びかけた。
「あ?」
「最後だろ。盛大にやるんだ、準備がかかる。彼女に何か言ってやれよ」
「!!」
「バッ! か、彼女なんてどこにいるんだよ!?」
そんな抗議もむなしくアベルはテラスを後にする。アベルの言葉に驚いて顔を上げジェシカは、残ったそわそわしているレニーへ視線を向ける。
が、彼は黙ったまま視線をさまよわせるのみ。
何とも言えない沈黙が続くかと思われたが、レニーがあの時と同じように叫んだ。
「アー畜生アベルの奴! 最後だからってこんなサプライズ残していくんじゃねぇよ!!」
「え?」
理解が追い付かないジェシカ。そんな彼女を無視し、隣に座ったレニーは視線を空へ見上げて説明しだした。
「実はな、俺達の試験って本当は終わってるんだよ。その見上げに、俺達は今日、人生最大級のサプライズを世界同時に行うことにしてるんだ。それが終わったら俺達は……元の世界に帰る」
「……そう」
自然と彼の肩にしなだれかかるジェシカ。その唇は、寒さのせいではない震え方をしていた。
もうレニーと会えない。そう思うと、心が痛み張り裂けそうになる。涙は溢れ、引き留めたくなる。
だけどそれは叶わない。そう同時に彼女は思った。
そんな葛藤をしてる間も、レニーは話す。
「お前と最初に会ってよ、お前と最初に別れた時の笑顔を思い出してよ。俺はお前と一緒にもう一度居たいと思ってこうしてきていた。だけど、その思いがここまでに大分強くなっちまったんだ。俺みたいな馬鹿を軽蔑せずに見てくれたお前と、もっと一緒に居たい……ってよ」
「……」
「だけどそれは……無理な話だ。試験が終われば俺達は元の世界へ戻り、生活しなければならない。本当は記憶を消さないといけないんだけど、そこは俺とアベルが魔法使えませんで押し通したから俺達だけ免除。だから、お前が俺を忘れることはない。そして、俺がお前を忘れることも」
「……レニー」
肩から寂しそうに声を上げるジェシカ。その声を聴いたレニーはしばらく目を瞑ったが、首を横に振った。
「言っただろ? 俺がジェシカと一緒に居ることは現段階じゃ無理なんだ。あっちの世界からの技術が流用されたら、こっちが大混乱になり、俺が死ぬし、お前も死ぬ。それだけは嫌なんだよ。俺が生きてる間に、お前が死ぬなんてのは」
「……でも」
食い下がろうとするジェシカ。だがそこへ、空気が読めるのか読めないのかアベルが口を挟んだ。
「行くぞレニー。最後の仕事だ」
「……あぁ」
「あ……」
キスも何もせずに立ち上がるレニーの後姿を見て、ジェシカは切なそうな声を上げる。その声に反応したか知らないが、彼は片手を上げて振りながら、前と同じセリフを口にした。
「笑えよ」
「!」
「お前が笑ったら俺は絶対に戻って来てやる! だから今は……笑えっ!!」
その言葉に何かを感じ取ったのかジェシカは自身が今できる精一杯の笑顔で後ろ姿に笑い掛け、「うんっ!」と涙ながらに言った。
~~数年後。
「あー疲れた」
「お帰り、レニー」
「ただ今、ジェシカ」
アメリカの西海岸沿いにある一軒家。その玄関先で、一組の夫婦は互いの帰宅を確認し、キスを交わす。
唇が離れてから、妻――ジェシカは聞いた。
「ねぇあなた。アベルさんは?」
「残りの仕事全部押し付け――引き受けてもらった。あいつ、結構いい奴だし、『夫婦水入らずを早急にやってもらわないと仕事がはかどらない』って言ってくれたし」
「それは悪いことをしたわね」
「いやでも、あいつの周り女子が集まるからそうでもないんじゃね? 帰り際数人の女子がすでに手伝ってたし」
「モテるわね。嫉妬しないの?」
「俺にはお前がいるから大丈夫だって。……それに、」
そう言ってレニーは彼女の額にキスをしてから腕を伸ばす。
それを下ろしてから彼は、振り返って笑顔で言った。
「なんたって、俺達が世界を変えた日だからな! 英雄が休んだとしても罰は当たらないだろ!!」
「でもアベルさんは仕事よ?」
「あいつはいいんだよ! どうせ女子に囲まれて無口になって、仕事で休んでるようなものだから!」
「……それはそれで休みになってるか不思議なんだけど」
「細かいことはいいんだよ! 今日はクリスマス!! アベルも今連絡くれて、仕事全部終わったから来るってよ」
「さすがにあなたじゃないから早いわね」
「さぁ今年もサンタやるぞぉ! もちろん、ジェシカもな!!」
「ミニスカートなんてもう履きたくないわよ!」
「良いだろ履けよ! 俺は好きだ!!」
「すっ……ま、まぁ仕方ないわね。でも、今年だけよ?」
「良し決まりだ! じゃぁ準備やろうぜ!!」
「えぇ!」
――――ここはアメリカ西海岸にある住宅街の一軒家。
ここには、世界を併せた魔法使いと普通の夫婦が住んでいるという……
ではまた別な機会に! Merry Christmas!!