08 ハーブの本とテンプラ
色んな濃淡のある緑一面。
そこにヨモギと見つける。
虫はついておらず、食べ頃だと思う。
「パン作りによさそうだ」
空想屋係の妖精フセンが、隣でメモをしている。
なぜか僕がおもな担当だと言われ、質問されてはメモされる。
まぁ僕は話しかけやすい雰囲気でも持ってるのかな、と思う程度だ。
「テンプラって可能かな?」
「なんだって?」
「ヨモギのテンプラ」
「なに、それ?空想?」
「妖精図書館で記述をみたことがあるんだ。植物卵っていうやつの成分のことも」
「すぐに確認だ」
妖精図書館に行って、書蟲にたずねると、記述してある本があった。
「シナモン・・・?ほぅ」
料理番にかけあい、ヨモギのテンプラをためしに作ってもらった。
シナモンシュガーが、魅力的だ。
記述書を読んでおいてよかった。
・・・みんなが食べる分となると、むずかしいかもしれない。
「ハーブ園を作れないかな?」
なるほど、と、フセンがまたメモをしている。
「それともやっぱり、自然のままがいいのかなぁ・・・」
「みんなの意見を聞きに行こうよ」
「そうだね。フセン、話し合いの内容はメモしないでくれ」
「多分、うん」
「ん~・・・・・・まぁ、いっか、行こうっ」
「つづり間違って、ハブ園になってる」
「知らなーい、知ったことではなーい」
「やっぱり、なんか君面白い」
「やっぱり、っていつから思ったの?」
なんで僕が担当みたいなのかについて、
フセンに、小説に登場する者としてモデルになってほしいと言われた。
少し、ドキドキしている。
自然体で話し合いをしてくれとフセンに言われたが、
話し合いの記憶が緊張により、ない。
ハーブ園、どうなるんだろう?
フセンの作品に出てきた変なやつ印象的だったけど、
僕はどこに登場しているのか、
何度読んでも分からない。
「どこに僕がいる、ってんだ」




