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07 妖精になった小人の話
闇の中、小人がひとり、舞い終わった。
桜色の光の魔法陣が、
沸き立つように金色に変わった。
おもむろに目を開いた小人の背中、
そこには虹光沢のある透明な羽根。
「妖精になれたんだ・・・」
妖精になった小人がそう言うと、
空中に漂っている
桜色と金色の光の粒が輝いて消えた。
「綺麗・・・」
そうつぶやいた瞬間、
闇が光であふれ、
そのまぶしさに顔の前に手をかざし目を細めていると、
いつの間にやら
冴えわたる空模様を見つける。
羽根を使って近くにあった
花の香りをかいでみると、いい香りがした。
妖精になったそのこは、
妖精の里を目指し、
はえたばかりの羽根で
嬉しそうに森へと飛んで行った。




