05 黄緑キノコ群住宅地のとある妖精の話
おはよ~。
キノコの家の妖精です。
なかなか大ぶりな黄緑キノコ群住宅地にて。
屋根は水玉模様で、
そのひとつが
水玉模様をくり抜いた円い窓。
窓を開けて、
光を浴びて朝の香りを吸い込む。
幸先よさそうだ。
朝ごはんに、
ふかふかのパンと
小人牛さんの新鮮なミルク、
つんでおいた赤い苺のサラダを食べた。
役割は食料調達。
今日は小人牛さんに普段のお礼をするために、
かれらの大好物、
伝説の珍しい花シュアザローナを探しに出た。
川のほとりに、シュアザローナを発見。
背中の羽根の具合を確かめて、羽ばたく。
ピンクと白のシュアザローナ、
ピンクは小人牛さんたち好みで、
白は妖精好み味。
担当に分かれてピンクと白両方を
仲間たちとつんで、集める。
棒飴をほおばって、休憩。
お届け物係にピンクのシュアザローナを
託して帰宅したら夕方前、
今日の仕事は案外と早めに終わり。
夕飯は
妻の作ってくれた
豆のスープ、
白いシュアザローナの炒め物、
シュアザローナのくきのおひたし、
ふかふかなパン、
シトラスゼリー。
少し雰囲気を味わいたくて、
窓を開けて夜空にろうそくをかざす。
するとろうそくに光が灯って、
他のろうそくに移すと、
部屋がキラキラと綺麗。
ディナーを楽しみ、
お腹がいっぱいになると
口数が少なくなってくる。
眠いからだ。
ろうそくの火を吹き消して、ベッドに横になる。
もうまぶたが重たいよ。
おやすみ~。
「おやすみ~」




