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22 ビタとエリアドルのデート


 彼が待ち合わせ場所の木にのぼり、時間を過ぎても声をかけない。


 ビタはしばらく気づかずに心配、笑い出した彼に


 泣きそうになりながらビンタを張ると


 彼のほほに小さな赤い手痕がついた。



 ある日のこと、魔法で着替えてみせた彼は女装していて、


「私魔法をしくじって身体も女の子になっちゃったみたい」と言われ


 それを真剣に受け取ったビタ。


「それでもあなたが好き」と言われ、


「実は男のままです」と言って、ビタに服の上から確認をとられ、


 そのあとほほに小さな手痕がたくさんつくような往復ビンタを張られた彼。


 彼に、反省している様子はない。



 またある日のこと。


 花束を差し出す彼に、素直に喜ぶビタ。


 花束からハムスターみたいなやつが飛び出してきて、


 驚いたビタを笑った彼は、浮気をうたがわれてあせり、


 ハムスターみたいなやつの証言でうたがいは晴れたものの、


 それまでの間にビタのビンタで彼のほほは、ぼこぼこにはれていた。



 ちゅー、と、キス顔の彼。


 それにビンタをして


「妖精はキスをすると赤ちゃんができるのよ、覚悟してないの気づいてますからね」


 とビタ。


 彼は「キスで子供ができるのは妖精同士でしょ」と言う。


 しばらくの沈黙。


「じゃあ、私達、子供できないの?」


「えーと・・・ためしてみないと分からない。僕は君と子供ができてもいいよ?」


「なに?なにっ?人間と妖精とでは違うの?」


「ちがーう」


「図書館に行ってくるっ」



 ・・・そんな感じのふたりの関係を、妖精たちは傍目から見て応援していました。


 半ば、呆れながらも。

 

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