表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

32/60

インターミッション 1


 千草たちWBSYの知らないところで、もちろん、竹内プロデューサーをはじめとするMHプロダクションの関係者もまったく知らないところで、ある陰謀が秘密裡に企まれていた。

 

 そして、その準備は着々と進んでいたのである。


 ここは、MHプロダクションと並ぶ大手の芸能プロダクション、YYプロダクションの本社ビルの一室である。


 ビジネススーツに身を包んだ50代の女性が、部下の若い男ふたりに強い口調で言った。

「準備は順調に進んでいるかしら」

 ふたりの部下が答える。

「はい、青山部長、MHプロのガールズバンドの大会を失敗に追い込む作戦は着々と進んでおります」

「今、いくつかの作戦が立てられており、どれも準備は万端です」


 部下たちの報告を聞いて、青山部長は不敵に笑った。

「ガールズバンドはこれから伸びる分野よ。新規参入するところに、大々的な青田刈りをさせるわけにはいかないの」

「はい」

「手段は問わないから、好きなように、そして大々的に妨害なさい」

「はい。おまかせください」

「でも、うちがやってるってばれちゃだめよ」

「はい、わかっております」


 青山部長とその部下たちは、大会の失敗を確信して静かに笑うのであった。



第一部終了、次回から第二部です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ