18. 伝説のバンドの伝説
ある晩の遅く、机の上のPCが、紅緒からメッセージが来たことを通知した。
紅緒「潰れた軽音部についていろいろ聞いてみました」
千草先輩「おう」
紅緒「わが校に伝説のバンドって言われてるバンドがあって、それって千草先輩たちのバンドですか」
千草先輩「それはたぶん私たちよ」
紅緒「私たち?俺たちじゃなくて?」
千草先輩「私たち!は確かに伝説は作ったんだけども」
紅緒「!!!そんなすごい人と組めるなんて光栄です!!!」
千草先輩「たいしたものじゃない」
紅緒「伝説のバンドって、もててましたか?」
千草先輩「誤解があるね」
紅緒「誤解?」
千草先輩「教師殴って停学騒ぎの伝説」
紅緒「は?殴ったんですか?停学だったんですか?」
千草先輩「ボーカルのやつがね」
紅緒「よかった」
千草先輩「もてる前に伝説になっちゃんたんだよ」
紅緒「残念ですね(笑)」
千草先輩「(笑)ですか」
紅緒「軽音部廃部、バンド禁止になったのは、そのせい?」
千草先輩「私の在学中には軽音部はあったから、廃部はその後のことでしょう」
紅緒「なにか問題があったって話しか聞けないけど」
千草先輩「伝説に影響された馬鹿な後輩がいたんだよ、たぶん」
紅緒「もう少し、調べてみます」




