49、入学おめでとう!
累計4000pv感謝です。
生徒達の確認を終えた私は、学園の職員室で入学式の準備をしていた。
この学園の入学式は幼等部、初等部、中等部、高等部それぞれの入学式を分けて行う。
私は高等部の教師だから、高等部の入学式にだけ向かう。
私の担当する『総合戦闘』の授業は中等部にもあるが、私は高等部専門らしい。
入学式の服装は制服とかが存在しないため、自由となっているがTPOを弁えてほしいとは言われている。
制服はないが、バッジはある。
高等部2年生から学科分けされ、その時に学科ごとにバッジがもらえるらしい。
1年生はまだバッジを持っていないが入学式の後、教室で学園の生徒だとわかるようなバッジを配る。
教師陣は何ももらえない。
悲しっ。
一応正式な服装にしたほうが良いのか迷ったが、私はいつもの服で行くことにした。
ローブは正式な服装ですっ!
「お姉ちゃん、これどこに置くの?」
人型状態の月夜が聞いてきた。
「花の飾りは・・・。あっちだね」
今日は月夜を学園に連れてきて、教師達に助手として紹介した。
今は、入学式の準備を手伝って貰っている。
入学式とかの準備ってちょっと面倒だよね。
私は自律型の土人形を使って準備をさせているけど。
1ミリのズレさえ無いように徹底させている。
私は、『創造』で1000個の腕輪を作っている。
1000個はすぐにできた。
何に使うんだろ。
月夜はゴーレムを作るのが苦手らしく、自力で運んでいる。
その時の一つ一つの動作が可愛らしい。
と言うかそもそも月夜が可愛い。
しばらく作業を続けていると次第にやることが無くなってき、準備が終わった。
入学式はもうすぐだし、楽しみだなぁ。
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◆入学式当日◆
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「空は雲一つない晴天で―――」
長ったらしい挨拶は嫌だねぇ。
幼等部から学園にいる人でも入学式は毎回出席させているから、その度にこんな物聞くなんてうんざりしてるんじゃない?
その質問を聞けそうな人はいないけど。
ちなみに、この挨拶をしているのは学園長であるスクイ。
早く終わってくれないかな。
「―――生徒の皆さんには、学園生活を謳歌して頂けたらと思います。以上です」
「学園長、ありがとうございました」
挨拶だけで15分も経っているよ。
長っ。
しばらくすると、入学式が終わった。
「これで、入学式を終わります。クラス分けを行いますので、お配りした腕輪に魔力を流してください」
なるほどね。
魔力を感知させて、光らせてそれでクラスを分けるのね。
そのために私は1000個も作ったのか。
「クラスごとに色が変わります。それがクラスカラーとなります」
クラスカラーは、41色もあるから全ては言えないが、特級クラスは虹色となっている。
「生徒達はクラスカラーのクラスにそれぞれ向かってください」
それぞれのクラスに生徒達が向かっていった。
入学おめでとう!
・・・さて、どんな自己紹介をしようかな。
いよいよ本格的に学園編です。




