44、”夢”
毎日投稿14日目です!
毎日投稿最終日!
ルカに案内された場所は見晴らしのいい台地だった。
そこへつく頃には辺りは既に暗くなっていた。
そこから、見える光景は絶景だった。
満点の星空の下、人がいつもの日常を過ごしていることがよくわかる。
”混沌の時代”が無いかのように。
実際、”混沌の時代”は終わった。
それでも、人々は日常を過ごしていく。
・・・。
家に灯る明かりは時間が立つに連れて消えていった。
家というものに懐かしさを感じた。
家族というものが身近に感じられないからかな。
・・・。
どのぐらいの時間が経ったか、ルカと月夜は寝てしまった。
私は結界を張り、ルカ達を暖かくさせた。
「私も寝ようかな」
私も眠りたくなったから寝た。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
私は夢を見ている。
なぜ夢を見ているという自覚ができているのかは知らないけど。
私の記憶にない家庭の夢だ。
父親と母親と双子の姉妹の4人家族がいた。
貧しかったがそれでも幸せに暮らしていた。
ある日、父親が事故で亡くなってしまった。
母親と双子はそれを悲しんでいたが、やがて立ち直り日常を取り戻し始めようとした。
が、立ち直った直後に悲劇が起きた。
住んでいた村が盗賊に襲われたのだ。
母親は双子を隠れさせ、自分を囮として盗賊の注意を引いた。
双子は母親によって命を繋いだ。
そして―――。
ここで夢が途切れた。
意味がわからない。
だが、目が覚めていく・・・。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
私は目が覚めた。
なんだか大事な夢を見ていた気がするが忘れた。
まあいいか。
ちょっと寝すぎたかも。
8時ぐらいかな?
ルカと月夜はまだ寝ている。
帝都を見渡すと、もう働いている人達がいる。
日常は私が最も大切にしているものの1つだ。
だからこそ、この日常を守りたい。
朝食を作ろうかなと考えていると月夜とルカが目を覚ました。
月夜を見ていると、何故か守りたくなる。
お姉ちゃんと呼ばれているからかな?
そういえばもうすぐ学校だなぁ。
教師側としてだけど。
月夜も助手として連れて行こうかな?
私はあくびをするルカと月夜を見ながら言った。
「ルカ、月夜。おはよう!」
ここまでで3章終了です。
3桁pv感謝!
次回からは3日に1日更新です。




